不安 ページ34
『おーい!木兎君!!』
「はっ!!ごめん有栖さん!俺ボーっとしてた」
『うん、ボーっとしてたし、怖い顔してたよ…なにかあった?』
「…有栖さん、あそこ。またあそこ行っていいか?」
『えっ?河原?いいよ!行こう』
『ありゃー昨日より散ってるね、今日風強い…わー見て見て木兎君桜吹雪だー!』
俺に背を向けて両手を広げて桜吹雪を受ける有栖さん
__ギュッ
『ど…どうしたの?木兎君』
俺は有栖さんの細い腰を後ろから思いっきり抱きしめた
「有栖さん、俺から離れないで。嫌だ俺、有栖さんいなくなったら」
『えっ…な…なんで?私なにかしたのかな?!ちょっと前向いて良い?!』
びっくりして木兎くんの方を見ると
眉を下げて泣きそうな顔でこちらを見る木兎君は
大きな子供みたいでまたすぐに抱きしめられたので
背中をゆっくりさすってあげた
「有栖さん…ちょっと自信なくしちまって…」
『どうしたの? 』
「…有栖さんから金田に告白したのか?」
『…えっ、金田君に聞いたの?うん、でもすぐ振られて好きにもなってもらえず終わりましたけど(笑)』
「俺、金田と有栖さんが付き合ったとき好きでもない子とヤケで付き合っちまったことがあって…もう金田のこと良いのか?」
『…あの、私が好きなの木兎君なので!!木兎君、大丈夫だよ。大好きだから!!私は離れないし離さないから!』
そう言うと木兎君はニカっと笑った
「俺も!離れないし、離さないからな!!」
ギュギュ〜
『く…苦しい木兎君!腰折れます!』
「はっ!!すまん!ちょっと緩める!」
169人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら(プロフ) - 結衣さん» コメントありがとうございます☆結衣ちゃんはちょっと似た体験からできた人物です(笑)次回も頑張ります!お待ちください☆ (2021年4月7日 19時) (レス) id: 5521fed093 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 面白かったです!いやはやぁ結衣ちゃんやばいだすな笑次回楽しみにしてます! (2021年4月7日 19時) (レス) id: 94d4b08854 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ゆずゆゆさん» ほんとですかー!?嬉しいコメントありがとうございます!!励みになります(´∀`*) (2021年4月2日 23時) (レス) id: 5521fed093 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずゆゆ - 面白かったです!! (2021年4月2日 18時) (レス) id: 807eb68517 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくら | 作成日時:2021年3月30日 21時