身代わりの彼女【木兎 光太郎】

花束と報告 ページ30

＿＿＿コン コン コン


『あれ？校長先生いないのかな…』



「あ！職員室いるぞ！」



ゴン ゴン ゴン！！



「失礼しまーす！！！」



『木兎君！！ちょっと待って！』



「なんだ？木兎と……有栖！？なんだこの組み合わせ？！」

担任の三島先生がでてきた



「みっちゃん先生！おはよーございまーす！！」




『三島先生、私、先日校長先生の花瓶を割ってしまって…校長先生お願いできますか？』



「うっ……」

俺のせいなのにな…



三「そうなのか！？でも何で木兎も…校長先生ー！生徒が呼んでます」




校長「あれ！有栖君どうしたんだい？」




『先日は本当にすみませんでした。これよかったら新しい花瓶に生けてください。』



「すみませんでした！！！」



校長「有栖君気を使わせてしまったね…なんで木兎君も一緒にいるのかな？」




「俺！色々迷惑かけてるんで一緒に謝りに来ました！すみませんでした！！」




三「そういうことか…校長、うちのクラスのやつらがすみませんでした」



校長「そうだね。木兎君は足りないくらいだがね。ああだから一緒に来たんだね。見慣れない組み合わせだから驚いたよ。はははは」



「それは僕たち付き合ってもいますので！！はははは！！」

木兎くんの大きな声は職員室中に響いた…




「「「はっ！？」」」

職員室にいた先生全員が声を揃えて私と木兎君を見た



『！！！！ぼ…木兎くん！！それは言わなくていいから！！！』



「えっ？ダメなのか！？」




三「ぼ…木兎…。いや、有栖…嘘だろ？」


『いや、あの…本当なんですけど…学業と部活を優先しつつ、良いお付き合いができればと…失礼します！！』



「失礼しまーす！！」

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