三角な関係【及川徹】【岩泉一】 (ページ50)

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夕暮れページ50

岩「……おい、あいつって青城の生徒だよな？」

及「それがさーさっき迎えに行ったんだよ？なのにAちゃんてば近付くなって嫌面されてさー」

岩「……すげーな(笑)めちゃくちゃ言われてんな影山のやつ。あ！おい！及川！」

及「これはこれは及川さんの真似ばーーっかして全然進歩のない飛雄ちゃんじゃないですか！」

影「！！！及川さん！！」

及「おい！飛雄！Aちゃんの従兄弟だかなんだか知らないけどな！Aちゃんは俺の…」

　
＿＿＿バシーーン！！

岩「クソ川ーー！！集合だって言ってんだろうが！！」

及「岩ちゃん！ひどい！！」

岩「うるせーー！！！」

　

『はぁああ！かっこいい♡今の岩ちゃん見た！！？あの距離から及川の後頭部狙えるとは…さすがだよね〜』

仁「ひぃぃいい？！仲間割れですか…？」

潔「……いまのどこにかっこいい要素が？まだ試合も始まってないよ？」

＿＿＿

「「「お疲れ様でしたーー」」」

練習試合が終わった

どうしようかな。とりあえず飛雄待とうかな

体育館は選手や見学の人でごった返していた

私は体育館を出て校庭にあるサッカーゴールのバーにおでこをつけた

　
ひんやりして気持ちが良い

……結局、岩ちゃんと話しはできなかったな…

外は夏に近づいているとはいえもう薄暗い

　

＿＿＿「おい」

　

『！？！！あ……岩ちゃん！？あれ！？みんなは？！』

岩「及川は女に囲まれてる。他の奴らは帰った。…お前をさがしてた」

『え？だれが？』

岩「／／いや、俺がさがしてたんだよ！」

　

『／／／へ！！？？？私を！？！』

岩「あ…靴紐、ほどけてんぞ」
　

『あっ！』

岩ちゃんに言われて慌てて靴紐を結び直すために屈んだ

どうしよう…なんか気の利いたこと……

岩「いや、その…お前、ちゃんと見てたのかよ？試合」

『へっ…？見てたよ！！岩ちゃんてば自信満々なプレーでゴリラみたいにバカ力で！！それで！！すごくて！それで…

岩「……ふっ…あははは！お前それ褒めてるのかよ」

あ…笑った……

久しぶりに見た岩ちゃんの柔らかい表情に思わず目頭が熱くなるのを感じた