三角な関係【及川徹】【岩泉一】 (ページ32)

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胸が高鳴るのはページ32

「おい、Aさっきの試合」

『はっ！すんません！コーチ！良いトスだったのにタイミング合いませんでした！』

「ちげーよ。最後、指……やったよな？」

『！！？バレてる？！』

「アホか！早く冷やさねーと！」

『いってまいります！！』

慌てて水道に行き

良く冷やして、体育館に戻りクラスの救急箱からテーピングをだした

だした……けど…

『ぐぬぬぬっ……できん…』

「利き手だからな。ほら、指だせ」

『あ、ありがとうございます』

私が持っていたテーピングをひょいっと岩ちゃんが取り上げた

そして指をそっと持ち上げた

『／／／ひっ！？』

「な…なんだよ／／！！こうしねーとできねーから！」

『／／べ…別に！！』

なんだかドキドキして、あまりにも優しく持つからびっくりして

どこ見たら良いかわからなくてとりあえず岩ちゃんの指をみた

ゴツゴツしていてでも、指先は綺麗で慣れた手つきで指にテーピングを巻いていった

なんか話さなきゃ…き…緊張する……

『い…岩ちゃんって手がゴツゴツで、がさつそうなのにき…器用だね〜』

「はぁ！！？褒めてんのか？！けなしてんのか！？」

「いや！褒めます！！褒めて…ま…す…」

パッと目が合って

岩ちゃんの顔が真っ赤になって

それを見て私も耳まで熱くなった

『／／／いや…なんか…すんません！！なんだか緊張します！コーチ！！』

　

「お…おう！俺もこんな細い指にテーピングなんてしたことねーから！お…おし！こ…これで良いだろ！」

『で…ですね！！つ…つぎの試合頑張りましょう！』

「おう！ほら！行くぞ！…お前にはまだまだ頑張ってもらわねーと」

『はい！！』