三角な関係【及川徹】【岩泉一】 (ページ28)

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やるぜ！クラスマッチ！ページ28

「ごめん、さっき悪かった」

4限の終わりを知らせるチャイムと共に岩ちゃんは私に向かって深々と頭を下げた

『えっ？いやいや！大丈夫！確かにそうだよね。
及川のことちゃんと考えてみようと思う。昨日いろいろ話したら結構真面目なとこあるしさ』

「……そうかよ。クラス委員よろしくな」

『うん！早速、放課後話し合いだね！すっごく！めんどくさそう！！一生恨む！あの先こう！』

「先こうって……すげー嫌面だなおい」

＿＿＿放課後

「クラスマッチは主に体育委員主導で行いますが、クラス委員には各クラスそれぞれの種目の責任者になってもらいたいと思います」

『なんてこったい。こんなに種目があるのに、バレーしかルールがわからない』

「クラス委員二人とも同じ競技ってことか。A、どうする？」

『岩泉君、顔にバレーしか考えらんねえって書いてあります。いいよ。バレーで。てかバレーしか分かりません。
じゃんけん頑張れ』

「！！！ありがとな！おーし！男だけじゃねーか！うし！腕相撲で勝負すっぞ！」

『腕相撲！？なんで！？』

岩ちゃんはニカッと微笑むと教卓に向かった

＿＿＿

「っつしゃあー！！！勝ち取ったぞ！！」

『相撲部にも勝つってやばくない…おめでとうございます。腕相撲優勝&バレー担当』

岩ちゃんはバレーのルールの紙を私に見せた

『しかし、クラスマッチやっぱり結構ハンデがあるね。現役バレー部には…厳しいねルール』

「そうなんだよ。スパイクもサーブも本気は打つなってよ」

『腕もげるもんね〜』

「だから頑張れよ。お前にトスがんがん回すからな」

『はっ？』

岩ちゃんはまたニカっと白い歯を見せて笑った