三角な関係【及川徹】【岩泉一】 (ページ17)

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雨の春休みページ17

あ…岩泉君だ…

バチっと目があったので、ペコっと会釈を返した

＿＿ぷいっ

『えっ…』

岩泉君に思いっきりそらされた

岩泉君…こ…怖そう…

そんなあからさまにそらすか！？知らぬ間になんかしたのか私！？

＿＿ゴン！＿ゴン！！ゴン！！！

「ぐわーっっ！！俺の馬鹿野郎！！思いっきり無視してんじゃねー！」

「おい！岩泉が柱に頭ぶつけてんぞ！」

「なんの筋トレだよ！？おい！花巻あいつどうしたんだよ！？」

花「岩泉！？血でてんぞ！！やめろ！！」

＿＿＿

「Aちゃ〜〜ん♡連絡先〜」

『げっ！？』

それから毎日及川君は私の前に現れて、3学期は終了し春休みに入った

今日は学校の図書館で課題を終わらせていた

校門を出て少し歩くと雨が降ってきたので持っていた傘をさした

前を見ると同じ制服を着た男子が歩いている

あ…あれは…

『……あの、岩泉君？…傘、これ使う？』

「うわっ！？えっ！？」

『あっ、ごめん、いきなり話しかけて。私2組の青葉です。結構雨降ってるからこれ使って？私、折りたたみも持ち歩いてるしさ』

私は腕を伸ばして岩泉君を傘に入れた

岩泉君は目を見開き、なんとも言えない顔をしている
　

「い…いや、悪いだろ。俺走って帰るし」

『岩泉君、家どこ？』

「……赤丸スーパーの近く」

『いや、結構距離あるじゃん！風邪ひくよ！
ほら！これ！』

「いや…」

岩泉君は私の傘をチラッとみた

なんだ？？あっ……

私の傘はピンク色に小さなリボンの絵がかいてあった

これを岩泉君がさしたら…

『あはははは！確かにこれは嫌だよね(笑)ごっ…ごめん！！あははは！！』

「いや、その…青葉は家はどの辺なんだよ。学校にいたのか？」

『私？東郵便局の近くだよ。今日は学校の図書館にいたの』

「なら俺、通り道だ。俺が傘持つから送る。もう雨で暗いぞ」

『え！？いや、確かに暗くなってきたし一緒に帰るのは有り難いのですが…私は傘は……あれ？折り畳み…忘れてる』

「……雨強くなってきた。行こう」