三角な関係【及川徹】【岩泉一】 (ページ12)

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青葉さん　及川ページ12

「あーーないし！イライライラする！！」

部活が新体制になり、白鳥沢に負けてから部の空気は最悪だ

しかもキャプテンの重荷にすでにメンタルは大分やられているというのに

部活のジャージも確かに教室のロッカーに入れていたのに

ないときた

『あの、及川君？私、教室閉めないといけないんですけど…どうしたの？何か探し物？』

振り返るとそこには特進クラスの青葉さんが立っていた

たしか一年のときにかわいいなって思って声かけたっけ

事の経緯を説明すると

ものすごい早さで廊下を出て

あっという間に青葉さんは二人組の女の子の前に立ちはだかっていた

なんだよ！あの子！？

「はぁはぁ…青葉さん！？」

『いた！！…あの！！お二人に話しがあって…はぁはぁ』

「え？なんですか？うちら急いでて…！？及川先輩！？」

ほんとだ。青葉さんの言う通り俺のジャージらしきものを胸に抱えている女子二人組

『それ！バレー部のジャージだよね！？…ほら！やっぱり！これ及川君のじゃん！』

青葉さんは俺のジャージの腕の部分に入るoikawaという刺繍をジャージを抱える子から引っ張って見せつけた