十二話目【喧嘩？】 ページ14
「…なんでございましょう？一条様、泉様」
いずみんはさっきからアワアワと私のスルーと一条の話しかけを見ていた。……よくわからない説明だねぇ…
「なぜ無視した」
うわー、それかよ、間一髪にそれかよ。いや、確かにそう言われてもおかしくないけどさ……。でもさぁ〜？他にあるでしょ、他に。ま、なに言おうが文句は思っただろうがね
「すみません…葵の試合を見るのに集中しており…私に話しかけてるとは気がつかなく…」
そんなわけないけど申し訳なさそうな顔を意識し話す。そんなわけないけど。だってお前しか言わないんだもん。仕方ないね……！……なんでわかんだよ嘘だって
そして、無視した理由(嘘)を告げたら眉間にシワを作ってこちらを見てくる一条。嘘つかれたし、葵に負けたのが嫌なんだろ？
「ま、まあ、落ちつこーよ、ね？」
いずみんが横から声をかけてくる。地味に胃のあたりを押さえてるのが地味に笑える。えー、そんなに一条怖い？確かに不機嫌そうだけどサー、一条だよ？怖くないでしょ。
……いや、怖いのか。親父のが怖いからあんまし感じられなかったけど結構周りが怯えてるもん。中には試合を止めて見てるし、この中で凄い普通に葵動いてる。流石に動いてない相手のゴールにボールは入れないみたい。…いつでもシュートできるようにはしてるけどさ
え？何この空間。笑えるね。…笑えないのか。そんなに無視されたのが嫌だったのか……さっきの演技に騙されればよかったのに…いずみん共々。
お前ら二人ともなんで嘘だってわかんねん。怖いわ
……どうにかしなくちゃダメだよね…。あーダルい
「そうですよ。泉様の言うように少し落ち着きましょう？皆さんが怖がってますわ」
いや、ほんとなんでそんな怖がってんの？なんかここだけポッカリと穴が空いてる感じでめんどいんだけど…無駄に注目集めてるし
そうそう、一条が嫌いなのって親父に似てるのもあるんだろうね。無駄に似てるもん、ムカつくんだよな…あの上からとか
「あ？」
私が落ち着けといったら一条はさらに不機嫌になり、ドスの効いた声をだし睨み付けてくる。
私煽ったつもりないよ？そう聞こえたみたいだけどさ
「玲央さん、おさえよーよ？ね？ほら、みんな怖がってるしさ」
いずみん…大変だね…
そこでやっと周りを見たのか一条はハッとした後、舌打ちをした後頭を冷やすため体育館から出ていった
はぁ…そんなんだから私に嫌われるんだよ
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ららるりな - あははははさん» コメントにきずくのが遅れてしまい申し訳ありません！この作品を拝見していただきありがとうございます！(※idが違いますが同一人物です) (2021年2月23日 13時) (
レス) id: 0fefafb472 (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 草 (2021年1月4日 17時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
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