返還請求権【宮治】

11日目 ページ12

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「ただいまー」

「オイ侑こっちこいや」





Aとラーメン食って家に帰ると
鬼の形相をした治が仁王立ちで立っていた





「何やねんな〜〜俺今から寝たいんやけど」

「どの口が言ってんねんこのドアホなんでお前とAが一緒にどっか行っとるん」

「ラーメン食いに行っただけやんか」

「また相談か？なんの相談しとんのや」

「秘密って言ったやろがしつこいぞ」

「LINEでしたらええやろ」

「直接Aと話したいねん俺は」






あ〜〜もう何なんこの片割れは〜！！
ほんまにこいつはAと飯が絡むとめんどい男やな〜〜〜！！！

(そうなるよう仕向けたんは全部俺やけど)






「そんなに嫌やったらお前死ぬ気で止めれば良かったやんかあん時」

「は？」

「いかんといてや〜ってAの腕でも掴んで引き留めれば良かったやろ」




俺がそう言うと何も言えんような顔になる治。





「お前なぁ、飯とAは違うんやぞ」


「飯は食わん限りあるけどAはいつまでも自分の隣におるとは限らんやろ」








畳み掛けるように俺は言う。

まあ、ほんまのことやし。









「...わかっとんねんそんなん」









絞り出すように出された治の声は
今までで一番気の弱い声やった。









「はあ、じゃあもうええか？俺はさっさと寝たいんや」

「...おん」

「夜飯になったら起こしてな〜」

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