黒衣6人 ページ7
貴方 side
prrrrr……。
制服のポケットから振動を感じ、取り出してみればスマホだった。電話だ。歌姫先生だろう。
「歌姫先生……。五条さん帰したのかな」
思っていたよりずっと早い。
噂に聞く五条さんの性格では、なかなか帰ろうとしなさそう(正解)。
どちらにせよ歌姫先生苦労したんだろうなぁ(大正解)。
ポチッと通話ボタンを押す。
「もしもし」
『歌姫です。常、五条は帰した(物理)から、もう帰って来て良いわよ』
「はーい、分かりました。すぐ帰ります」
()の中身が電話越しに分かってしまった。
『任務は終わった?怪我無い?』
「あぁ、丁度終わったところです。怪我も無いですね」
空を見上げると、私の降ろしていた帳が上がり、元の晴天の青さが見え、目に染みる。
足元には呪霊の残骸がグチャリと残っている。我ながらエグい事するものだ。
服に残骸付いちゃうじゃん(そこじゃない)。
確か呪霊の等級は1級位。
最強に任せるには、少々役不足な気もしてならない。
私は正式に任務は受けれないので、五条さんの余りの任務を受けているが、こういう最強のわりに役不足な任務が多い。上層部も役割分担頑張れよ。下手か。
最強は雑用じゃないのに。こりゃあ私でも暇で任務放棄するレベルだわ。暇過ぎて。
「はーい、はい」
適当に電話を切る。
目の前の神社に目を滑らせ、私は高専に向かいだした。
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緑の白猫 - 緑の白猫表示ですが、作者です。 (2021年4月23日 17時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - コメントありがとうございます! 返信遅くてすみません。自分の作品に面白いと言われるなんて恐縮です。暇潰しになってくれていたら、本当に感謝です。 (2021年4月23日 17時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
ミケ(プロフ) - 面白くって一気に読んじゃいました。 (2021年4月18日 16時) (レス) id: fbf0fa4848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽毬 | 作成日時:2021年3月15日 21時