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『なに、それ』


「これは注射器と言います。皮膚に直接刺して薬を注射します。今Aさんは栄養不足ですら体にいい栄養を注射しますよ。大丈夫です、大して痛くありませんから」


と、にっこり笑顔を浮かべて針を上向にしてこっちへ近づいて来た。その顔と相まって私の恐怖は最高潮に高まった。あまりの恐怖に震え、狭い寝台の上で後退りする。


「大丈夫ですよ、見た目ほど痛くありませんから、腕を出してくださいね」


無理無理無理無理腕に刺すんでしょ痛く無いとかそういう問題じゃ無いし、そもそも本当に栄養なのかわかんないじゃん。もしかしたら毒かも…


そんなこと言ったらさっきのご飯にだって毒入ってたか持って?…たしかにそうかも……いやだけど!あん時はお腹空いてたんだもん!そんな毒入ってるかも、じゃあ食べないどいた方がよかった?なんて言ってる場合じゃなかったの!空腹で死にそうだった!お腹が主張してたよ!



バンッ!さっき私が扉開けた時よりももっと大きな音がして扉が開いた。絶対壊れたなアレ。


「よう!A!平気か〜待ちくたびれたぜって、めっちゃ注射に怯えてんじゃん昨日の鬼に対する威勢はどこ行ったんだよ」


『ゲッ、無礼者巨人!』


「なんだよその派手じゃない名前!俺は宇髄天元様だ!って昨日言っただろうが!」


『知らんわこの無礼者巨人!失せろ!今私は人生最大と言えよう恐怖と戦っているのだ!この胡蝶とかいう狂気を孕んだ笑顔の悪魔…相当な手練れだな…迷いがない』


「……Aさん?宇髄さん?ちょっとよろしいですかー。宇髄さんはあと扉どうしてくれるんでしょう。壊れてしまったようですがー。それにAさん?今、なんとおっしゃいました?この胡蝶とかいう、なんでしたっけ?」


「『……』」


やっべぇやってしまった…気づいたら口から出てたぁー。さっきまでで十分怖かった胡蝶がさらに怖くなった。多分今私が世界で一番の恐怖を感じてると思う。
否、宇宙一だな。これはもうだめだ。言い逃れできないやつだ。素直に謝ろ。まじ。さっきより本気で。土下座とかした方がいいよね。よし、謝罪の言葉も思いついたし、いざ!!

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作者です - 廣岡唯殿さん» 頑張ります!待っててください!! (2022年3月13日 22時) (レス) id: 8d6640189c (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯殿 - 面白い続きが観たい… (2022年3月11日 22時) (レス) @page34 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Δ | 作成日時:2021年12月31日 11時

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