7話 ページ7
ぱちり。目がひらいた。時計を見ると五時半過ぎ。やけに早い。ベッドの中でモゾモゾしてみる。…………。ダメや。すっかり目が覚めてしまっている。
んあー、二度寝もできそうにないし、せっかくやから誰かに寝起きドッキリでも仕掛けたろかなあ。
そう考えるとなんだか楽しくなってきて、パジャマからささっとパーカーに着替えてしまう。かんしゃく玉とか仕掛けたら面白いやろか。
ポッケや袖に色々仕込んで部屋を出る。
足取りは軽く、でも静かに気配を殺して歩く。
トントンは昨日ヘットヘトだったから駄目。ひとらんは昨日悪戯したから駄目。
グルッペンは言うまでもなく駄目。
大先生とかなら良いやろか。でもリアクション予想できるもんなあ。
あ、ロボロとかどうやろ。反応良さそうやし、アイツ朝そんな強くなかったし。
そうと決まればロボロの寝室の方へ方向転換して音と気配を消して駆けていく。
と、その矢先に捕まった。こう、腕をガッと。
俺を捕まえたのはグルッペンだった。
「ちょうどいいところに来たな、ゾム。今からお前の部屋に行こうと思ってたところだ!」
グルッペンが俺のとこに?何かあったん?敵襲?
「敵襲あってこんなのんびりしてたら可笑しいやろ。」
たしかに。
「昨日新しく仲間を増やしたから紹介しようと思ったんだ。という訳で新しい仲間の豚まんだゾ!……豚まん?」
グルッペンがバッと後ろを振り返ったが、そこには何もいない。何でや。
「はぐれたか。」
グルッペン、その豚まんってどんな奴なん?
「豚の被り物をしているゾ。」
変な奴やね。
「ああ。面白おかしい奴だから見かけたら声をかけてやってくれ。」
ん。
「じゃあ俺は豚まん探しに行ってくる。悪戯も程々にな。」
んー。分かったわ。
グルッペンは少し眠いのか目を擦りながら去って行った。
さて、俺も早くロボロの部屋いかんと。
'程々'やったら悪戯しても良いんやもんな!
まだ一日は始まったばかり。存分に楽しまんと!
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紫苑(プロフ) - 人間の登場人物達のことは知りませんが、SCPの力を目の当たりにして良く置いておこうという気持ちになりましたねw (2018年7月14日 21時) (レス) id: 3603310884 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫 - やったねトントン!(豚の)仲間が増えたよ! (2018年2月14日 6時) (レス) id: c27b932811 (このIDを非表示/違反報告)
国民 - SCPも我々だも大好きなので最高です。とっても面白くて続きが気になります!更新頑張って下さい笑 (2017年11月20日 21時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
学生APR(プロフ) - SCP×wrwrdいいですね!おもしろかったです!SCPのクマさんシリーズめっちゃ好きです!これからも楽しみにしてます! (2017年11月16日 2時) (レス) id: b7d000d60d (このIDを非表示/違反報告)
あづち(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!不思議な感じがしてめちゃくちゃ好きです!!夢主も夢主の周りもどうなっていくのかとても気になります!更新頑張って下さい!! (2017年11月15日 17時) (レス) id: b9233c7e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:抹茶 | 作成日時:2017年9月23日 1時