27話 ページ27
俺はその日、やけに腹が減って食堂で夜食を食べていた。だから駆けつけるのも一番遅くなったわけやけど、本当にひどい有様やった。
ほら、ウチの幹部ってみーんなグルッペン崇拝者やんか。口や態度に出さんくても。あ、でも大先生とエミさんは違うか。幼馴染と先生やもんな。
それにしても皆グルッペンっちゅー人間の存在に重きを置いてるから、いなくなるだけで大パニックになるやろ。
俺？いや俺もパニクりかけたんやけどな？
取り敢えず大先生が発狂してるやろ、トントンとゾムとシャオロンがガチギレやんか、んで、錯乱したロボロとしんぺい神がグルッペンに応急処置試みて、オスマンとひとらんらんが号泣。
状況をどうにかできるんが俺とエミさんしか居らんかってん。
いや本当にな、何が一番大変やったかってお前気絶させるまでが一番ヤバかったわ。発砲したん覚えとる？いや覚えとらんくてもいいけど。
「ごめんなぁ、コネシマ。」
別に、大先生がやらかすんは何時もの事やろ。
「ごめんなぁ。」
…。誰も悪くないやろ。
「っ…、僕が、気づけてたら、」
だから、誰も悪くないんやって。俺らの誰も、気付けんかった。
お前が悪いなら、みんな悪かったんや。
ひとりになりたい、と呟いた大先生を置いて、医務室から出る。
他の幹部たちはろくに眠らず、ろくに食べもしないで犯人を探している。
一睡もしていないならば今日で三徹目になる筈だが、そろそろ誰か倒れるんじゃなかろうか。
俺はといえば、他の幹部たちに比べれば幾らかは冷静やと思う。初めに狂うタイミングを逃したからか、今ひとつ実感がわかない。
だから、実感のわかないうちに犯人を捕まえて、葬式をしてしまいたい。
そうすれば後は、思う存分泣けるやんか。
そのために今日も俺は街を駆けずり回って、犯人を探すのだ。
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紫苑(プロフ) - 人間の登場人物達のことは知りませんが、SCPの力を目の当たりにして良く置いておこうという気持ちになりましたねw (2018年7月14日 21時) (
レス) id: 3603310884 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫 - やったねトントン！(豚の)仲間が増えたよ！ (2018年2月14日 6時) (レス) id: c27b932811 (このIDを非表示/違反報告)
国民 - SCPも我々だも大好きなので最高です。とっても面白くて続きが気になります！更新頑張って下さい笑 (2017年11月20日 21時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
学生APR(プロフ) - SCP×wrwrdいいですね！おもしろかったです！SCPのクマさんシリーズめっちゃ好きです！これからも楽しみにしてます！ (2017年11月16日 2時) (レス) id: b7d000d60d (このIDを非表示/違反報告)
あづち(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！不思議な感じがしてめちゃくちゃ好きです！！夢主も夢主の周りもどうなっていくのかとても気になります！更新頑張って下さい！！ (2017年11月15日 17時) (レス) id: b9233c7e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：抹茶 | 作成日時：2017年9月23日 1時
