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HC「そっか笑、で、マクヒョンはなんて？」
そうだね、俺のせいだね
そう言って、涙が溜まりに溜まった私の目元を親指の腹でそっと撫でるから、その拍子にもう目に溜まり切れなくなった涙がドンヒョクの指を伝う。
そしてまたそんな優しい顔を私に向ける。
『匂うんだって』
HC「あー、俺のが？」
『私が帰るの遅い日は同じ匂いがするって、うるさかった』
あの人は普段香水を付けたがらない。
洗濯したばかりの柔軟剤の匂いが好きなんだって。
あの人がそう言うから、趣味だった香水集めもやめた。
その代わりに、スーパーにある洗剤を短期間で何種類も何種類も試して、あの人の反応が良かったものだけを買い溜めした。
そんな私を見兼ねたあの人は、「俺に気使わなくていいんだよ」と言って、私が部屋に飾っていた香水のブランドの新作の香水をプレゼントしてくれた。
でもその行為はいわく付きだったらしく、その言葉を信じすぎた私がいけなかったのかもしれない、私が自ら買った方の香水をつけると、
「俺があげたのは気に入らなかった？」と聞いてくるようになった。
気分転換に変えてみたんだと伝えると、
「なんか嫌なことでもあった？」と私の頭を優しく撫でながらあの人は言った。
それ以降は、もうあの人を不安にさせたくなくて、プレゼントしてもらった香水しか付けれなくなった。
不安にさせるのが怖くなった。
それ故、あの人は私の匂いの変化には瞬時に気付けるようになったと言う。
HC「じゃあ、俺が香水変えるしかないね。」
『そうじゃなくて、もう香水付けるのやめてよ。』
HC「やだよ。ヌナのいつもの香水俺嫌いだもん。」
だからヌナを帰す時は俺の匂いにしてから帰すの。
そういって私の首元に頭を擦り付けるドンヒョクは「で、ヌナはなんて言ったの？」と話の続きを求めた。
『勝手な憶測で決めつけないでって言ってもまだうるさくて』
HC「まあでもね、勘は良いよ。」
『何故かすごくイライラして、今日の朝指輪置いて会社行ったの。』
HC「マクヒョン、今頃泣いてんじゃない？ヌナそんなことした事ないでしょ？」
昨日の夜は結局口を聞かなかったし、私が先にベッドに入って眠りについたからあの人が何処で寝たのかも知らないし、いつも私より出勤が早いあの人はもちろん私が起きた時には隣にいなかった。
だからあの指輪がいつあの人の目に留まるかは分からない。
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かげろう(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます。シリアスめなものを書くのは初めてなので、ちゃんと皆さんに満足して頂けているか心配だったんです…泣本当に嬉しいお言葉ありがとうございます。小説は、幼い頃から全く手につかないんです。毎回文字で酔ってしまって…笑 (1月1日 5時) (
レス) @page10 id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
み - 素敵、日頃から小説を読まれたりするんでしょうか？何年ぶりか占ツクを覗いてみたらこんな素敵な作者様に出会えて感動。更新楽しみにしてます (12月30日 3時) (レス) @page10 id: af8ac8d205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげろう | 作成日時：2023年12月19日 3時
