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『自販機並びすぎでしょ…』
JN「こんなもんじゃない？」
6時間目が始まるまでのタイムリミットは着々と私たちを許すことなく進んでいるというのに、この混み具合はどうも都合が悪い。
そしてロンジュンとイジェノがこの購買に降臨したこの瞬間、女子達が瞳に輝きを取り戻すのが目に見えてわかった。
みんな一斉にこちら(私以外)に目を向ければ、目が釘付けになると同時に、皆同じように口に手を添える。
これがイケメンを見た時のお決まりのモーションらしい。
「ねぇ見た？あれ」
「やばいね、何年だろう、後輩？」
「後輩だろうがなんだろうがあれはやばいよ」
「それはそう笑、どっちがタイプ？」
「絶対茶髪」
「えぇ？絶対黒髪でしょ」
「黒髪もいいけど茶髪の方が優しそう、可愛い」
「あーあんた可愛い系好きだもんね」
2人が注目を浴びている間にと先に並んだ自販機の列では、周りの至る所で私の名の知れた友達を、黒髪、茶髪、と呼ぶ声が聞こえてくる。
ここまでくると、今こうして2人と友達という体で仲良く出来ている事は、なかなか光栄なのかもしれないとも思えてくる。
正直優越感に浸っていないと言えば嘘になる。
アイドルのマネージャーと妥当なレベルの優越感である。
正直イジェノに関してはまだ友達かどうかも不確かな領域ではあるものの、この学校の人間からしてみれば、話した事があるだけで随分光栄な事だ。
RJ「どれ買うの」
『うわっ、びっくりさせないでよ』
RJ「Aが急にどっか行くから」
耳元に聞きなれた声がして、横に振り向けばすぐそこにあった購買内の注目の的。
人目を逃れて私の元へやって来たのか、少し屈め気味でポケットに手を突っ込みながらコソコソ話すロンジュン。
『近いって、付き合ってると思われる』
RJ「別にいい」
『は？どういう意味？』
RJ「その方が逆ナンされないし」
『期待した私が馬鹿だったー…』
フェイスは甘いんだからもっと言動も甘くしたらどうなんだと今まで何百回思ったことか。
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かげろう(プロフ) - mitarashiさん» コメントありがとうございます！学生ヘチャン良いですよね…泣嬉しいお言葉ありがとうございます。こっちも執筆できるように頑張りますね。 (12月20日 23時) (
レス) id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
mitarashi(プロフ) - 初めまして！この作品のヘチャン凄く好みです！！笑 (12月20日 1時) (レス) @page29 id: b26963397b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげろう | 作成日時：2023年7月23日 0時
