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『今に満足してる？』
いつも通り3人並んで学校の校門をくぐり、靴を履き替え教室に行き、一日の始まりを全身全霊で感じる。
そして学校に決められた規定の勉学時間を学校で過ごした末、教室を出て靴を履き替え、3人並んで学校の校門をくぐり、元来た道へ足を動かす。
SA「あと2年でこの生活も終わりか」
中学を卒業して、期待を込めた一年だった。
私はただ、高校に進学する事によって何か特別な変化だったり達成感が得られると思ってた。
そしてその変化や達成感を探して探して一年がたった。
YJ「結局高校って何も変わらないんだね。」
この1年間で見つけることが出来た中学と高校の違いは、義務教育という縛りから開放されたという事と、中学の学習内容以上に将来使わないであろう厄介な勉学が増えたという事だけであった。
なぜ中学までが義務教育で高校からはそれに外れているかと言うと、中学の学習内容がこれから生きていくための最低限の学習内容だからである。
別に私は将来大学の教授になりたいだとか、ノーベル賞を取る事に専念したいだとか、もっと世界をより良くしたいだとか、そんな事は更々目指していない。
私達は少なくとも、大学の教授になるためや、ノーベル賞を取るためや、世界をより良くするために、高校に足を動かしている訳じゃない。
それ以前に、もっと期待しているものがあった。
SA「今すぐにでもタイムマシーンに乗って、うちらの中学生時代にタイムスリップしたいね、それで今の現状を伝える」
YJ「なかなかハードだね」
SA「あんた達が思うようにはいかないよ、って」
『恋愛なんて、できっこないよ、ってね』
私達が求めていたのは、恋愛だった。
高校に進学して、想い人を作って、両思いになって、付き合って。
たとえ別れたとしても、それもまた青春の一部と言えるんじゃないかって、勝手に思いを募らせていた。
YJ「結局付き合う以前の問題なのよ」
SA「でもうちら男友達がいない訳じゃないよね？」
『ってことは、根本的に恋愛に向いてないのかな、笑』
YJ「じゃあさ、今誰かと付き合おうってなったら、誰と付き合う？」
SA「え〜だれだろ笑」
YJ「Aは？誰と付き合う？」
『…強いて言うなら私は』
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かげろう(プロフ) - mitarashiさん» コメントありがとうございます！学生ヘチャン良いですよね…泣嬉しいお言葉ありがとうございます。こっちも執筆できるように頑張りますね。 (12月20日 23時) (
レス) id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
mitarashi(プロフ) - 初めまして！この作品のヘチャン凄く好みです！！笑 (12月20日 1時) (レス) @page29 id: b26963397b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげろう | 作成日時：2023年7月23日 0時
