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『オッパももう高三でしょ？色々経験しなきゃ』
MK「そりゃありがたいご気遣いだね」
余計な気遣いだとは分かっていながらも、オッパの恋愛事情に関与せずにはいられない。
昔からこの人は恋愛においての駆け引きに対してとことん欠けている部分があり、傍から見て逃した魚が何匹もいる事を本人はわかっていない。
そして、野菜をシャキシャキ言わせながらお行儀よく動くオッパの口元を見てふと思った。
『オッパってキスしたことあるの』
MK「お前マジで今日どうしたの？笑」
ついにこんな質問を投げ込んでも、オッパは喉を詰まらせなくなった。
眉毛をしかめて不思議そうな顔で私を見てから、なんでそんな事聞くの、と言いながら空になった私とオッパのコップに水を注いだ。
『私よくよく考えたらオッパの恋愛事情何も知らないなーって』
MK「それって知って得しないでしょ笑」
『ほら、オッパ不器用だから、私が相談相手になってあげる、昔みたいに』
ふっ、と鼻で笑ってから注いだばかりの水を早速勢い良く喉に流し込むオッパ。
上下に動く喉仏をぼーっと観察していると、やっとオッパの口から離れたコップはまた空になっていた。
MK「Aが、俺に教育するの？笑」
『そ、だからキスした事あるか教えて』
MK「それ知ってどうなるの、笑」
『どうなるもなにも、単純に気になるから』
MK「でもわかるでしょ、それぐらい」
『何が？キス？』
MK「俺もう高三だし」
『オッパは高三だしキスぐらいした事あると』
MK「そういうことになるね」
照れながら言う訳でもなく、少し躊躇しながら言う訳でもなく、当然でしょ？とでも言いたげなその振る舞いに、私は少し怖くなった。
考えを巡らせると、可愛い可愛い無垢なオッパを最後に見受けたのはかなり前かもしれない。
MK「何その顔」
『いやー…別に？』
MK「俺の事教育してくれるんでしょ？これからどうしたらいい？」
『んー…どうしよっかー…』
MK「Aヌナ、教えてください」
『うわうっざ、キスより先にいけたらオッパの勝ちだね』
MK「キスより先？俺そんなの知らない」
『とぼけなくていいから、で？どうなの？』
MK「ん〜？秘密」
『かっこつけてるだけでしょ！』
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かげろう(プロフ) - mitarashiさん» コメントありがとうございます！学生ヘチャン良いですよね…泣嬉しいお言葉ありがとうございます。こっちも執筆できるように頑張りますね。 (12月20日 23時) (
レス) id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
mitarashi(プロフ) - 初めまして！この作品のヘチャン凄く好みです！！笑 (12月20日 1時) (レス) @page29 id: b26963397b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげろう | 作成日時：2023年7月23日 0時
