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HC「なぁ、A」
まだ耳には、最寄り駅に到着しますよというアナウンスは聞こえていない頃に呼ばれた、私の名前
一方私は、ドンヒョクの肩の安心感が思ったより凄くてもう少しで完全に眠りにつきそうなタイミングだった。
それ故にすぐにそれに返事が出来なくて。
HC「…寝たの？」
ドンヒョクは随分よそよそしい言い方で、次は私が寝ているかを確認した。
何しようとしてんの？なんか悪いことしようとしてる？
カマをかけてみたいブラックな方の心に従って、ちょっとの間寝たフリをさせてもらう事にした。
かと言って今のところはドンヒョクからのアクションがある訳でもなく
もしかしてただの安眠確認？
申し訳ないけどあなたの安眠確認のせいで安眠出来なくなった。
“カシャッ”
なにいまの。
さすがに音の正体が気になって薄らバレない程度に目を開けてみる。
ドンヒョクが盗んだのは私のマヌケな寝顔だった。
へー意外とドンヒョクってそんなことするんだ。
だめでしょ、女の子の寝顔無断で撮っちゃ。
“まもなく、○○駅、○○駅”
HC「あっ、A、」
『え、あ、もう着く？』
HC「うん、次だって」
ドンヒョクにまた名前を呼ばれて改めて大きく瞬きをした次の瞬間には、目の前にあったはずの盗まれた私の寝顔は、速やかに視界からきえていた。
そのドンヒョクの盗撮を見て見ぬふりして白々しく起こされる私も私だと思う。
それはなぜかって、なぜかその行為をするドンヒョクに嫌気がささなかったからからかもしれない。
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かげろう(プロフ) - mitarashiさん» コメントありがとうございます！学生ヘチャン良いですよね…泣嬉しいお言葉ありがとうございます。こっちも執筆できるように頑張りますね。 (12月20日 23時) (
レス) id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
mitarashi(プロフ) - 初めまして！この作品のヘチャン凄く好みです！！笑 (12月20日 1時) (レス) @page29 id: b26963397b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげろう | 作成日時：2023年7月23日 0時
