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ある程度車内も空いた今、もうスマホで会話する必要はないと判断した私は、ドンヒョクの裾を引っ張って久しぶりに口を開いた。
『空いたし座る？』
HC「別に立つけど」
『いいじゃん座ろ、疲れちゃった』
丁度横並びに場所が空いた二つの座席に、半ば強引にドンヒョクを連れて行って肩の荷を下ろす。
『この時間ってあんな混んでるんだね、知らなかった』
HC「Aいっつもあいつらと秒で帰ってるもんな」
『だって学校終わったらすぐ眠たくなっちゃうから』
HC「ガキじゃん」
『授業中だけじゃ寝足りないのー…』
HC「今眠くないの？」
『ん？めっちゃ眠たい』
いつもなら私にとってこの時間帯は、学校から帰って来て夜ご飯を食べるまでの仮眠をとってる時間帯だから、この今日のせいでで軽く生活リズムは狂いそう。
HC「寝とけば？着いたら起こすわ」
『じゃあ寝る』
HC「ん、10分ぐらい」
『ね、ドンヒョク肩貸して』
HC「はぁ？」
『私いっつも窓に頭ぶつけちゃうから』
HC「…まあ別にいいけど」
自分で言ったものの、正直冗談半分のつもりで投げかけたお願いだったから、少し申し訳なくて本当に肩を借りようか若干迷う。
だってまさかドンヒョクがいいよって言ってくれると思わなかったから。
HC「…寝ないんですか」
『重かったら言ってよ？』
HC「そんなの想定内だから」
『なら助かりますね』
私の頭軽くありますように…と軽く頭の中で呟いてから軽くドンヒョクの肩にもたれてみる。
ユジンやスアの肩を借りて寝ることはよくあるけど、ドンヒョクの肩を借りるなんて当たり前に初めてで
今回でわかったこと、いつもの二人とドンヒョクとでは、まるで感覚が違うということ。
HC「首痛くない？」
『ん、大丈夫』
今回でもう一つわかったこと
私はそこまでドンヒョクのことを意識していない訳じゃないということ。
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かげろう(プロフ) - mitarashiさん» コメントありがとうございます！学生ヘチャン良いですよね…泣嬉しいお言葉ありがとうございます。こっちも執筆できるように頑張りますね。 (12月20日 23時) (
レス) id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
mitarashi(プロフ) - 初めまして！この作品のヘチャン凄く好みです！！笑 (12月20日 1時) (レス) @page29 id: b26963397b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげろう | 作成日時：2023年7月23日 0時
