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『これ逃したらバカ暑い中10分ベンチだったよ』
HC「危な、俺のおかげでしょ」
『なんでよ』
HC「俺が走れって言ったから」
『いやそれは私があとちょっとで電車来るって言ったからでしょ？』
HC「でもA歩いてたじゃん」
『はいはい、あんたのおかげ』
お口が達者だなほんと。
ダッシュで乗り込んだもんだからまだ息が整ってない私に対して、余裕な顔してスマホを弄るドンヒョク。
男女の差をここで感じますか…
HC「お前いつまでゼーゼー言ってんの」
『いや、私普段運動しないから』
HC「座る？」
『いや、混んでるしいいや』
HC「あっそー」
ピチピチの女子同級生がこんなにもゼーゼー言ってんのになかなか冷たいな。
私よりもスマホに夢中みたいですね。
HC「え」
『なに』
HC「ジェノ別れたって」
『あー…』
HC「最短記録更新、一週間も経ってない」
結局別れちゃったか。
まああの感じ明らかユナちゃんの一方的だったし仕方ないか。
『なんか可哀想だよ、ここまで来ると』
HC「気の毒な奴だよジェノは」
『イジェノはイジェノでさ、断ればいいんじゃない？』
HC「なんか断れないんだって、申し訳ないって」
『なるほどねー…』
HC「ま、俺らには程遠い悩み事だよ」
『俺らってなによ俺らって』
HC「間違ってないでしょ？笑」
『いいもん、彼氏作ってみせる』
HC「ふっ、候補もいないくせに」
『ロンジュン』
HC「は？なんで？」
『別に？今日ちょっとキュンってしたし』
HC「たかかジュース奢られた程度でバカじゃねーの」
『悪いですかー？』
HC「お前単純すぎるんだよ」
単純で何が悪いんだ。
何も恋愛経験がない無垢な私はちょっとした事でキュンとしちゃうんですよ。
もしかしたらロンジュンも私の事好きかもよ？
『ロンジュンが私の事好きだったら、もうこれは確定演出だね』
HC「…ないでしょ、笑」
『うわ、ひっど、だからモテないんだよ』
HC「はいはいそれで結構です」
ドンヒョクがつり革を持って、私はドアにもたれてと余裕があった車内も、いつものサラリーマンが多い駅に差しかかった拍子に車内が早変わり。
冷房が効いていて涼しかった車内も一気に暑苦しくなってしまって居心地は最悪。
仕舞いには、逸れるのが一番まずいと咄嗟に考えてドンヒョクのシャツを掴んで引き寄せた結果
今ドンヒョクがものすごく近い。
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かげろう(プロフ) - mitarashiさん» コメントありがとうございます！学生ヘチャン良いですよね…泣嬉しいお言葉ありがとうございます。こっちも執筆できるように頑張りますね。 (12月20日 23時) (
レス) id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
mitarashi(プロフ) - 初めまして！この作品のヘチャン凄く好みです！！笑 (12月20日 1時) (レス) @page29 id: b26963397b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげろう | 作成日時：2023年7月23日 0時
