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財布の中の小銭を覗いてみると、小銭だけじゃ足りないことに気付いて仕方なくお札を出し、いつもの缶コーヒーをひとつ買った。
ここ数年間、この自販機から雑に落とされる缶コーヒーを取り出す作業を何回繰り返しただろうか。
この会社に勤めて残業を繰り返しているうちに、すっかりカフェイン中毒になっていた。
お陰で最近は不眠症が働き、寝たい時には寝れないわがままな身体になってしまった。
また今日も買っちゃったけど、怒られちゃうかな。
丁度お札を払ったし、まだボタンは全て点滅したままだ。
ご機嫌を取る用に、あの子の好きなミルクティーも一緒に買っておく事にした。
『チソンくん。』
はい、これ。
ミルクティーを手渡すと、買ってきてくれたんですか？と目を点にしてデスクから立ち上がるチソンくん。
さっきまで私が見下ろす形だったのに、一瞬にして私が見上げないといけなくなった。
『さっき自販機に行ったから、ついでにと思って。』
JS「嬉しい、ありがとうございます。」
『それじゃ、続き頑張ってね。』
JS「ちなみに、コーヒーは後で僕が没収しますから。」
ヌナも続き頑張ってください。
なんだバレてたのか。
軽く引き攣る顔を戻しながら自分のデスクについたはずだけど、ドンヒョクくんにはバレてたみたいで。
HC「あの人、親切だよね。」
『え？』
HC「ほら、今Aさんと喋ってた人。」
『あぁ、チソンくんのこと。あと、私のことは呼び捨てでいいから。』
HC「お、マジ？てかあのこチソンくんって言うんだ。」
『それで、チソンくんが親切って？』
HC「今日一階で迷ってた俺を助けて案内してくれたの。」
なんだかその話を聞いただけでも容易くその情景が思い浮かんで少し面白い。
あの子はついに人を案内する側になったんだ、って。
HC「そのコーヒー、飲まないの？」
『まぁ…今は飲まないかな。』
HC「んじゃ貰うね。」
『あ、ちょっと！』
聞くところによると、まさかのドンヒョクくんもカフェイン中毒なんだとか。
目の前にカフェインを置かれるとすぐに飲みたくなってしまうらしい。
だいぶ私より症状が激しいみたいだけど。
HC「だってこれホットでしょ？今飲まないと。」
一気に飲み干すと、ドンヒョクくんは私のデスクに代金を置き、自販機に自分用の缶コーヒーを追加購入しにいった。
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かげろう(プロフ) - みらるさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです…泣マークはなんだか大人の恋愛より学生の青春が良く似合いますよね… (7月19日 21時) (
レス) id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
かげろう(プロフ) - 名無し13257号さん» コメントありがとうございます！嬉しいです私もチソンのお話はお気に入りの1つなんです😭やっぱりチソンは年下彼氏がよく似合います… (7月19日 21時) (レス) id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
かげろう(プロフ) - nAノさん» コメントありがとうございます！ほんとですか？😭😭嬉しいですジェミンはどうか重めでいて欲しいんですよね…ジェミンの束縛ならドンと来いです！ (7月19日 21時) (レス) id: 78c5f6ccc2 (このIDを非表示/違反報告)
みらる(プロフ) - ジェヒョン完結お疲れ様でした！安定にとても素敵なお話でした🤦🏻♀️どのお話も凄く好きなのですが特にマークとジェヒョンのお話が好きです！！これからも応援しています！！ (7月18日 6時) (レス) id: 3980f15294 (このIDを非表示/違反報告)
名無し13257号(プロフ) - 完結お疲れ様でした！どのメンバーの話も面白いのですが、私的にはチソンの目移り厳禁が一番好きです✨ (7月17日 9時) (レス) id: 8c948a8d32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげろう | 作成日時：2022年9月20日 18時
