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Ryuto side
言ってしまった言葉は元には戻らない
そんな思いを抱えながら
今日は日曜
レッスンだ
「なかったことにできないかな」
休憩中にペットボトルのふたを開けながらふとそんなことを呟いてみる
「あれ、作ちゃんいつも以上にわけわかんないこといいだしたんですけろ」
優斗がとなりでけらけら笑いながらペットボトルの蓋を開けるのに悪戦苦闘している
「貸して、開けるよ」そう言って優斗のペットボトルをひったくり、蓋を開ける
「やば、作ちゃん、好きだわ〜」
そう言って、ペットボトルを受け取る優斗
「優斗に言われてもなー」
あの人に言われたいんだけどな
なんてそんな言葉を飲み込みながら
俺は何が何でもあの人が好きなんだってことを思い知らされる
すると急に
「昨日なんかあったろ？」
と俺に言う優斗
遠くを見ながら冗談めかしたように言ったつもりなのに、口を滑らしていたのかと少し慌てながら「な、何もないけど…？」と答える
でも、それは俺の杞憂だったみたいで
「そう？
でも、昨日苦戦していたのアクロバット、出来るようになってるよ」
と優斗は言った
「え」
「さすがだよな、作ちゃんて」
そう言った優斗は
振付師さんに呼ばれていた
たぶん、さっきのカウントの所を指摘されるのかもしれないな
そう思いながら優斗の背中を見る
やっぱ、すごいな、優斗って
入所したのが遅いからこそ人一倍、努力してきたし
だからこそ、人のことに一番気が付ける
その通りだよ
優斗
昨日ね
ある人から魔法の言葉をもらったんだ
「「頑張っている姿ずっと見てたから」」
だからさ
あんな勢いだけの告白をしてしまったけれど
やっぱり頑張れるわけで
頑張ることのできる自分を好きになれるわけで
やっぱり
あの人の言葉に
一喜一憂していまうんだ
そして
頑張れば
頑張れば
あの人に手が届くんじゃないかってそう思えるんだ
レッスン終わり、学校から不在着信が入っていた
留守番電話には守衛さんの牧野さんの声がした
昨日、どこかに忘れていったと思っていた定期は、守衛さんの牧野さんの元に届けられていたとのことだった
どうせ、帰り道だ
そう思い、レッスン終わり、メンバーと別れて学校に向かうことにした
…のが
間違いだったのか
学校の最寄りの駅
間違いない
あの人がいたんだ
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ポップコーン(プロフ) - ちーさん» コメントありがとうございます！前作も読んでくださっていて嬉しい限りです！そういう言葉たちがもらえるからこそ、頑張れます！ (2019年5月7日 14時) (
レス) id: ea7b8e31ed (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - 前作がとても大好きでポップコーンさんの作品をとても楽しみにしています！今回の作品もとても面白く更新が楽しみです！これからも応援しています頑張ってください！！ (2019年5月4日 21時) (レス) id: 7ee3fb9ae7 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 恋夢さん» そんなこと言って貰えて嬉しいです！頑張れます！！！！ (2019年4月26日 19時) (レス) id: 96257736ec (このIDを非表示/違反報告)
恋夢(プロフ) - このお話大好きなので更新楽しみにしてます！ (2019年4月26日 17時) (レス) id: f24f15ef6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポップコーン | 作成日時：2019年4月15日 20時
