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You side
「先生も“先生”頑張っているじゃん、今日の授業、俺は結構面白かったです」
最後に連れて、照れくさそうに語尾が小さくなる作間くん
でもそれ以上に
さっきまで呆気にとられたような顔をしていた作間くんに放たれた一言に
今度は私が呆気にとられる
作間くんは
さっきまでの表情とは裏腹
すごく活き活きとした
いや、ちょっといたずらっ子のような顔をして私に言う
「先生、掌だして？」
何も分からず言われたままに手を出す
そして掌にのせられた
「あ」
「これ、先生が持ってて」
「え」
渡されたのは
昨日の放課後に寝ていた作間くんの机に置いていったあの飴
「男子高校生の寝顔盗み見したんですか？」
そう
ニヤっと笑って作間くんは応接間を出ていった。
不思議だったけれど
だけれどさ
自分の言葉で誰かがあんない活き活きとしてくれるなんてさ…
お世辞かもしれないけれど自分の授業を面白かったってそう言ってもらえるとさ…
やっぱりうれしくて
やっぱりずっとあこがれていた“先生”っていいなって
やっぱり、頑張ろうって
君からもらった飴をスーツのポケットに入れたんだ
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作者名：ポップコーン | 作成日時：2019年1月27日 16時
