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Ryuto side
4限の授業のプリントを提出しようと職員室に行った
すると、「A先生ならたぶん応接間」と神崎先生に言われた
この先生はほんと
昨日の迷子に続きおっちょこちょいだなぁ
なんてのんきに思いながら応接間をノックして返答が聞こえた瞬間にドアを開けた
「先生、職員室じゃなくて応接間じゃないですか」
そう言いながら応接間に入った俺は、
目を見開いた
先生は
プールの見える応接間の窓側に立っていた
「あーごめんごめん、驚いちゃって言い忘れちゃったんだった」
そう言いながら
俺の方にポニーテールを揺らしながら歩いてくる先生の右手にはアイスココアがあって
窓の外からか塩素の匂いが少しして
こんなのひどいって思っている
あの子の顔だって微かにしか覚えてなくて
名前だって知らない
あの子の周りにある情報だけしか知らないのに
その情報だけで
あの日のあの子に重ねてしまう
人として最低だと思った
だけれど
それがきっかけだったのは間違いない
ЖЖЖ
その時付き合っていた彼氏の手を見て
前に好きだった人の手の感じと似ているって思ったことありませんか
失礼極まりないから絶対に言わないけれど…
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作者名：ポップコーン | 作成日時：2019年1月27日 16時
