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You side
大勢の生徒を前にするとやっぱり足がすくむ
“しっかりしてなくちゃ”
そう背負いこむと表情筋が固まってしまって…
「ロボットみたいでしたよ」
壇上を降りると神崎先生が笑う
右手と右足を一緒に出さなかっただけまだましです…
そして体育館の後、神崎先生と一緒に2-5の教室に入る
「おーい、すわれ〜、ホームルームやるぞ〜」
ざわざわしている教室に入り、神崎先生が声を掛ける
「先生来た」
「後で、宿題見して!」
「え、それ提出来週でしょ」
みんなバタバタと自分の席につきながらも所々に聞こえる生徒たちの会話
数年前までそっち側座ってたんだもんな
神崎先生の横でがやがやしている生徒たちを見ながら思う
でも、今は“先生”
ただでさえ、先生っぽくない…
だからできるだけ冷静にふるまうようにしようと思ってたのに…
自分の席に座ろうと生徒たちがイスを引く音に混じって神崎先生は窓側の一番後ろの席の男の子の方に向かって声を掛けた
「おーい、作間」
彼は何か書いているのか顔を上げない
神崎先生は「しゃーない」と言いながら声を掛けられた男の子の前の席に座っていた女の子に声を掛けた
「三上、すまないが作間に声かけてくれ」
三上と呼ばれた女の子は後ろを振り向き机に向かっていた男の子の机をコンコンと叩く
彼がイヤホンを外しながらきょとんとした顔で前を向いた
「よし、ホームルームやるぞ〜」
作間くんが前を向いて教室内も落ち着いた中
神崎先生がそう言った直後だった
「あ、迷子」
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作者名：ポップコーン | 作成日時：2019年1月27日 16時
