プールサイドの白鳥 (ページ10)

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You side

「教科は前にもお話した通り、日本史をお願い致しますね」

そう私に確認をしながらも通りかかった生徒に“提出物持ってきたか？”と確認している神崎先生

先生たちって目玉を人より多めに持っているのかな…なんて

「えーっと部活は、水泳部で、顧問は私です
あ、それで、今週の金曜日がプール開きなんで、今週の木曜までは、シーズンオフってことで部活はないです、なのでゆっくり授業準備しててください！

あ、それとクラスはうちのクラス、2-5をお願いします」

具体的な事柄をお話しいただくたびに
自分が“先生”として扱われることにやっと実感がわいてきた

「わかりました」

そう言いい、2-5について少し情報取集をしてみたり…

「ちなみに2-5はどんなクラスですか？」

そう聞くと神崎先生は「うるさいやつらが多いかなぁ」とは言いながらもとても愛おしそうに言葉を続ける

「うーん、年度替わりにクラス替えしたばかりですけれど…なんだかにぎやかな子たちが多いですよ。来週の土曜に体育祭があるんで、クラス対抗リレーとかあるので燃えてますし…」

そうだ、実習期間中に体育祭があるんだった
神崎先生は、体育祭の運営もあるとのことで「A先生にいろいろ頼むことが多くなるかもしれません」と付け加えていた

「あ、いい忘れてた」

神崎先生は思い出したかのように私に向き合って言葉を続けた

「うちのクラスに作間っていう生徒がいるんですけれど…」

神崎先生によれば、作間くんは芸能活動、ジャニーズjrの活動をしていて、忙しい時もあり学校来られてないという

だから各教科で課題が出ていて、朝早くに来てやったり、放課後、その活動がないときは放課後にやっているらしい

「課題たまに見てやってください、あいつはたぶん文系が弱いっぽいからなぁ」

神崎先生の言葉に「はい！」と答えながらも、朝あった彼の顔がふとよぎる

綺麗な顔立ちの子だったけれど、ジャニーズjrの子とか芸能活動している子ってもっとこういかつめ？なイメージがあるからなぁ、彼ではないのかも、なんて思いながら