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他にも部屋の中で変わったところがないか見て回ることにする。
リビングはいつも通り。
ソファーのそばに本が積み重なってタワーになってる。新聞も置きっぱなし。
キッチンに行ってみる。
シゲは自分でも料理するから、キッチン周辺はいつもきちんとしてたな。
シンクの中を覗いたら、コンビニのお惣菜のプラスチックが一つ、汚れたまま放置してあってびっくりする。
冷蔵庫の中にもコンビニのお弁当がいくつか入ってた。
どんなに忙しくても、ううん、忙しい時ほどお料理したくなる人なのに。
その時、シゲの部屋のインターホンが鳴る。
部屋の前のやつ。
シゲがのろのろ寝室から出てきて、玄関の鍵を開ける。
来たな。新彼女。つい身構える。
でも入ってきたのは背の高い男の人だった。
「シゲ！よかった！今日は？ごはん食べれた？」
「小山。毎日毎日こなくていーって」
あ、聞いたことある。
中高大ずーっと一緒の同級生がいるって。
大親友？って聞いたら、照れ屋のシゲが「まぁそうかな」って言ってた。
いつか会わせてね、って言ったら、シゲは笑ってた。
「食べた？なんか」
「コーヒー。さっき飲んだ」
「…コーヒーだけ？」
「………」
「……シゲ」
綺麗な眉毛を下げて、小山くんがものすごく心配そうな顔する。
シゲはリビングのソファーにどかっと座る。小山くんもソファーのそばに胡座かいて座った。ローテーブルにコンビニの茶色い袋を置く。
「…シゲ、なんか食べなよ。昨日も食べてない」
「……腹減らねんだよ」
「……今日も行ってきたの？Aちゃんとこ」
「……ん」
「………」
「……ちょっと名前呼んでみたの。今日」
「…シゲ」
「聞きたいことも言いたいことも、いろいろあんだけどな」
「………」
小山くんが泣いてる。
シゲの方は、淡々と話す姿はいつも通りで、なんてことない表情。
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ゆっちゃん - もうスッゴい感動です！いつの間にか涙腺崩壊してました(;つД｀)またこのような作品が読みたいです！ (2018年4月27日 0時) (
レス) id: 690f139b43 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 超感動で泣いてしまいました。マジ感動作。今回みたいな感動作また作ってください！ (2017年3月31日 0時) (レス) id: 3e63f40173 (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - 泣きました。そして話の中でのことすごく分かります。友だちに話の内容的なことを言われたばかりでした。すごい！と驚きました。 (2017年2月20日 0時) (レス) id: f8c9543924 (このIDを非表示/違反報告)
有咲(プロフ) - 初めまして。もう、毎回じぇにーさんにはキュンキュンさせてもらっているか、涙腺崩壊させてもらってます。遠回しな恋物語、なかなかくっつけさせない感じ大好きです♪これからも、頑張ってください!! (2017年1月8日 16時) (レス) id: fd3021356a (このIDを非表示/違反報告)
杏離ｻﾏ/＠ラ(プロフ) - はじめまして。すっごい感動していつの間にかぼろぼろ泣いてました。次の作品も楽しみにしてます！ (2016年12月18日 10時) (レス) id: bb5adfcd27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◯じぇにー◯
| 作成日時：2016年12月8日 23時
