テヒョンさんとのおしごと。3

お察しの通り ページ10

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既読をつけてしまったものの、どうしたらいいかわからなくて。

ただただ自己嫌悪。




するとそこにもう1つ通知が入ってきて、それは部長から。




" 起きた？ "




起きました、と返すと、" ちゃんと水飲めよ " という文とともにスタンプが返ってくる。




そのまま部長に電話をかけてみると、1コールもしないうちに " もしもし？ " と部長の声が聞こえた。





『 部長、昨日の私、大丈夫でしたか…… 』





部長「 え？うん、大丈夫だけど 」





『 なんかやらかしてません？ 』





部長「 なに、記憶ないの？ 」





『 はい、…… 』





こんなことを言うのも恥ずかしくてまた自己嫌悪に陥る。





部長「 珍しいね。ほんとに普通だったよ、結構酔い回ってそうだなとは思ってたけど 」





『 その……誰かに、電話かけたりとかしてませんでしたか、？ 』





部長「 電話？してないよ。 」





『 あ……そっか……よかった、 』





みんなの前でかけたわけじゃなかった、のはよかった





部長「 ……何かあったの？ 」




『 ……いえ、なんでも 』




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部長「 そういえばテヒョンさん、には電話かけてたかも？ 」





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『 ……えっ、……………うわ、……やっぱり、… 』








部長の言葉にスっと血の気が引く感じがした。

最悪だ、私






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部長「 はは、動揺しすぎ 笑



……嘘だよ、カマかけただけだから大丈夫。



なに、電話しちゃったの？ 」





『 えっ、…………嘘、？ 』





部長「 うん。そんなことかなと思ったら当たっちゃったわ 笑 」





そう言って電話越しに笑う部長。


安心する気持ちと腹が立つ気持ちがごちゃごちゃになる。





『 ……お察しの通り、です 』





部長「 あの後からAずっとぼーっとしてて元気なかったし、テヒョンさんのこと考えて寂しくなっちゃったんじゃない？ 」





『 あの後、って？ 』





部長「 それも覚えてねーの？確か……最後に恋したのいつだった？ってくだり 」




『 なんとなく覚えてるような…… 』





ギリギリ残っている記憶を再生させるとニコニコしながらそんなことを言うハリンちゃんの顔が浮かんでくる。





部長「 ……無理して忘れようとしても逆効果だよ、忘れようとするたびに思い出すんだからさ 」





『 ……べつに、忘れようとかそんな、何もないですから。 』





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