昔話(ウタ side) ページ9
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ウタ side
JK「 ヌナ、明日も行きます?ジム! 」
休憩時間になり別室でノートパソコンを開いていると、横に座ってそう話しかけてきたジョングク。
ウタ「 明日は……いいや。1人で行ってきて 」
JK「 ヌナと行きたいのに!! 」
ジョングクはそう言って頬を膨らませ、ぷんぷん怒る。
自分が可愛いことをわかってる人がする顔だ。
彼は確かに可愛いと思う。
顔はもちろんのこと、人懐っこくて愛嬌もある。
色んな才能だって持ってるし、まさに " 完璧人間 " 。
でも、だからこそなのか、……少しひねくれているところが見受けられる。
完璧人間なのに、そこだけは人間味があるんだよなあ……。
JK「 ……なんでそんなじっと見るんですか 」
ウタ「 ……あ、ごめん。 」
JK「 見惚れちゃいました? 」
ウタ「 いや。……ねえ、Aどこ行ったか知ってるる? 」
JK「 いや、見てないですけど……
テヒョンイヒョンと一緒にいるんじゃないですか? 」
ジョングクは " 控え室にいなかったし " と続ける。
ウタ「 あ……そっか。ならいいや。 」
JK「 用事じゃないの?僕探してきますけど 」
ウタ「 いや!大丈夫 」
何年も毎日一緒に過ごしていれば、ちょっとぐらいは彼女のことをわかるようになってきた。
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入社したての頃は " ザ・仕事人間 " って感じで、同期の中でもAは少し浮いていた。
同期が飲みに誘っても " ごめん残業 " なんて言ってかわされることが多くて、
仕事が遅いのかと思いきや、実は上司に期待されて私たちの何倍もの業務を押し付けられていたりした。
当時開発部所属だった私はそんなAと関わりがなくて、ただ " すごく働いてる人 " ってだけの認識だった。
私たちがこうして仲良くなったのは、私が2年目に広報課に異動したのがきっかけ。
開発部とは業務内容がまるで違って、最初は覚える事だらけ。それに加えて開発部での引き継ぎもあって、積み重なったタスクに私は追いついていなかった。
ミスをして上司に叱られたり、残業なんて毎日当たり前。休みの日もずっとノートパソコンに向かって仕事のことばかり考えていた。
このまま一生終わらないんじゃないか、って絶望する日もあったりして。
そんな時に私を助けてくれたのがAだった。
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まこ(プロフ) - ゆーみさん» 不定期で申し訳ないです( ; ; )続編でもよろしくお願いします! (2021年5月5日 3時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 杏奈さん» ありがとうございます!!( ; ; )今後もぜひ見守ってください!( ; ; ) (2021年5月5日 3時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - riyaさん» わ〜〜いつもありがとうございます( ; ; )続編でもよろしくお願いします! (2021年5月5日 3時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます( ; ; )すっごく嬉しいです……!ご期待に沿えるよう努力します! (2021年5月5日 3時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - 更新楽しみにしています!! (2021年4月27日 9時) (レス) id: 7ed0007cba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まこ | 作成日時:2021年1月16日 19時