テヒョンさんとのおしごと。２

レンタルオフィス ページ29

.





JK「 ヌナ、久しぶりですね 」





『 うん、久しぶりだね 』





JK「 わあ、韓国語がほんとに上達してる 」






伝えられた場所はレンタルオフィスのような所で、入るとそこには久しぶりに会うジョングクさんともう1人、彼らの事務所の社員であるチソンさんがいた。





『 お久しぶりです 』





夏の終わり頃、リモートミーティングで顔を合わせたのが最後だっただろうか。


あの怒涛のプロモーション期間のことを思い出し、少し懐かしい気持ちになる。









チソン「 お久しぶりです。急にお呼び立てし申し訳ありません。 」






畏まってそう言ったチソンさん。



" お呼び立てし " って、


私を呼んだのはジョングクさんじゃなくチソンさんだった、のかな。






JK「 まあ、座ってよヌナ 」






ジョングクさんはキラキラの笑顔でそう言う。






『 …うん、 』






JK「 緊張しないで。ヌナにとって多分…いい話だから 」






『 いい話…… 』





.






……ここに来るまでの間、話の内容はなんとなく予想していた。





きっと彼、テヒョンさんのことだろう。






私の存在が彼に負担をかけているから、きっとそのことだろうって。






そしてそれを話された時、自分がどうするべきかもある程度覚悟は決めてきていた。







.






ジョングクさんは今日、日本で打ち合わせがあったらしい。


未発表の案件だけどこっそり教えちゃうね、なんて言って、その仕事の結構細かいところまで話してくれた。





少しの世間話をした後、" …って、そんなのはいいからさ " とジョングクさんが言い、チソンさんは本題を切り出した。




それは私の予想とは全く違う、思いがけないような内容で。






.







チソン「 …私たちと一緒に働きませんか？ Big Hitで。」







.

選択→←冬が来た

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す