テヒョンさんとのおしごと。２

冬が来た ページ28

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十二月になった。



世間では師走の慌ただしさとクリスマスムードの華やかさが入り混じって賑わしい。





あの日以降、テヒョンさんは何度か日本に来てくれた。




休みができるたびに連絡をくれ、段取りを合わせあの日のように一緒に時間を過ごした。





なんだかまるで付き合ってるみたいで、
でも彼と恋人ではなくて。





こんなのが続いて少なからず期待してしまう気持ちはあるけれど、

勘違いで終わった時に辛い気持ちをするのが怖くて
" だめだ だめだ " と毎晩必死にその気持ちを振り払う。







そして、彼が来てくれるのはすごく嬉しいけれど
ただでさえハードスケジュールな彼にそんなことをさせている罪悪感と、彼の身体が心配な気持ちは消えなかった。






夕方頃に空港に到着したと思えば " 仕事終わりだよ " なんて言う日もあって、



私が " 無理しないで " と言えば、" ぼくがあいたいから " と言う。






その日は晩ご飯だけ一緒に食べて、また飛行機に乗って韓国へ帰っていった。





おそらく彼が帰宅したのは深夜だろう。







今の状況があまり良くないことだというのは薄々気付いていたけれど、私は何も言えなくて。






ただ彼に甘えていたんだと思う。





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そんな風にずるずると時間だけが過ぎていた時、久しぶりにあの人から連絡があった。






今ではすっかり読めるようになった文字、" 정국 " 。








" ヌナ元気ですか？今度日本に行くから会ってほしい "




" 話したいことがあります "








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