ずるい ページ12
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テヒョンさんはずるい。
私の心をどんどん溶かしてしまうのに、
なんだかちょっと苦しくもさせる。
こんな風な気持ちで誰かと話すのなんて久しぶりだ。
甘くて、ちょっと苦しくて、でも幸せで。
そんなことはつゆ知らず、彼は楽しそうにメンバーの話をし始める。
TH「 それで、いつも、ジョングギがラーメンつくってくれる！
にほんのラーメン、おいしい、もってかえります 」
『 ……ラーメン……
…おすすめは " ラ王 " です、！ 笑 』
おすすめなんて特に無いけど、自分の考えていたことを見透かされるのが怖くて、慌ててそんなことを言ってしまう。
TH「 らおー？ 」
『 …そう、ラ王。 』
" 明日のうちに買っておかないと…… "
と顎に手をやって考える素振りを見せるテヒョンさん。
……そっか。
明日の仕事が終わったら、帰ってしまうんだなあ。
テヒョンさんが帰ってしまった後のことを想像するとすごく寂しくて悲しくて
自分の中で彼の存在がすごく大きくなっていたことに気付く。
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彼がいなくなったら、心が空っぽになってしまいそうだ。
今はこうして隣にいるのに、
彼はまたとてつもなく遠いところに行ってしまう。
手を伸ばしても届くはずがない、すごくすごく遠いところ。
そんなことを思うと、今隣にいる彼を失いたくなくて。
寂しくて悲しくてたまらない。
こんなこと言っちゃダメだってわかってるのに、
溢れ出す気持ちは止まらない。
『 ……テヒョンさん、 』
TH「 うん？ 」
.
『 ……帰ってほしくない、です 』
TH「 ……え、 」
なんかもう、気持ちを封じ込めてた心のフタなんて
どこかに飛んでっちゃって。
好きだから、
好きだから、ずっとここにいて
なんて言葉がぽろりと口からこぼれてしまいそうになる。
TH「 ……どうして？ 」
テヒョンさんは少し驚いたあと、優しい表情でまたそう言う。
『 ……悲しく、なります 』
溢れ出す気持ちと、
言っちゃダメ、って理性がケンカをしている。
ああもう、こんなこと言うはずじゃなかったのに。
TH「 ……ぼくもかなしい。 」
彼はそう言って、私の手を引いて立ち上がる。
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まこ(プロフ) - ゆーみさん» 不定期で申し訳ないです（ ; ; ）続編でもよろしくお願いします！ (2021年5月5日 3時) (
レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - 杏奈さん» ありがとうございます！！（ ; ; ）今後もぜひ見守ってください！（ ; ; ） (2021年5月5日 3時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - riyaさん» わ〜〜いつもありがとうございます（ ; ; ）続編でもよろしくお願いします！ (2021年5月5日 3時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - チヒロさん» ありがとうございます（ ; ; ）すっごく嬉しいです……！ご期待に沿えるよう努力します！ (2021年5月5日 3時) (レス) id: 7510ce0228 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - 更新楽しみにしています！！ (2021年4月27日 9時) (レス) id: 7ed0007cba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこ
| 作成日時：2021年1月16日 19時
