79 ページ28
――夜ご飯。今日はマルコとは離れたところで別々に食べていた。
マルコを見ると隣には何人かのナースが座っており、一緒に食事をしながら何やら話をしているようだ。
私は黙ってその光景を見ていたのだが、ふと思い立ったことがある。
見ていれば、マルコは普段私に対してとるような態度では無くてナース達に優しい表情で楽しそうに会話をしているではないか。
思い返してみると、マルコはあたしにはバカだのアホだの言ってくるし、しまいには叩かれたり突き飛ばされている始末だ。
これって、女として見てもらってないってこと？
ナース達みたいに、上品でおしとやかじゃないから？
たしかに女の子らしくないし、がさつだし、戦ったりしてるし、強いし…。
――きっとマルコは女としてあたしを見ていないんじゃないのかな…。
キスしたことはあるけど…、あれはあたしから無理矢理したわけだし…。
――そう考えると胸がチクりとした。
｢よっ、A！｣
『エース…』
｢あ？どーした、浮かねぇ顔して。｣
『ん？ちょっとね…』
｢なんだァ？｣
『ね、エース…』
｢ん？｣
『ナース達って女らしい？』
｢ナースか？…まぁそりゃあんな美人勢揃いだからな。スタイルもすげーし、女らしいんじゃねぇか？｣
『性格は？』
｢そーだな…性格は詳しくはしらねぇがみんな大抵おとなしくて、冷静っつーか澄ましてるっつーか…｣
『…かなわないな…』
｢は？何に？｣
『ナースみたいに女らしくはなれないな…』
｢…ククク…(笑)｣
『え？』
｢アッハッハッ(笑)！お前が女らしく？！アッハッハッ(笑)｣
『何で笑うの！』
｢だって考えられねぇもん！笑｣
『……あたしってそんな女らしくないの？』
｢お前はどっちかっつったら悪ガキって感じだろ！(笑)｣
『そ、そーだよね(笑)！女らしくなんて変だよね(笑)』
｢ああ、やめとけやめとけ。｣
『ごめんね、変なこと聞いて！』
――なんか泣きそうになったから、エースには作り笑いして挨拶して風呂に行くって言ってその場を去った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒカル - もう、ズッキュン・ズッキュンしちゃってやばいです！！続きが気になります！！！！！ (2021年8月23日 23時) (
レス) id: 0e135c70d1 (このIDを非表示/違反報告)
藍琉（非ログ状態） - 初めまして！一気読みしました。え、主ちゃんどうなっちゃうん？！？！ってなってます。更新楽しみにしてます。 (2021年4月19日 14時) (レス) id: d626986340 (このIDを非表示/違反報告)
やな - え！夢主どうなっちゃうのって、ドキドキしてます！出来れば続きが読みたいです！ (2021年3月27日 21時) (レス) id: 6c1718e0e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シレン | 作者ホームページ：http://lyze.jp/hellomalco/
作成日時：2021年2月16日 3時
