鬼教官�� ページ9
千｢Aさん！もう暗くなりましたから今日はこの辺で辞めにして夕食にしましょう？用意はできてますから、中に……｣
背後から千寿郎君の優しい声がして、ハッと我に返る。
『せ、千寿郎君……ご、ごめん……やらせてしまって……』
ーー気付かなかった。
女中の仕事だってこなすって決めてたのに、さっそくそれを忘れてしまうなんて……。
でも……でも……！！何度も何度も刀を振っても一枚も当てられなかった……。
悔しさの余りに、ぐっと拳を握って下を向いてしまう。
……千寿郎君の顔を見れない。
ーーこんなに遠いのかと、自分の掌を見ると刀を握りすぎて豆が破けて血だらけになっていた。
千寿郎君が、なかなか振り返らない私に近付き その掌を見て驚きの声をあげる。
千｢Aさん！血が……！！｣
『へ、平気だよ。こんなもの……さて、今日はお終いにするね。ごめん。さ、ご飯食べよう！！』
ーーーちゃんと笑顔になれてるだろうか。
悔しくて情けない思いとは正反対の表情を浮かべるのはとてつもなく大変だった。
…………。
手と顔を洗って、三人で食卓を囲むが会話が思いつかない。
そんな中でも煉獄さんはいつものように「うまい！うまい！」と美味しそうに千寿郎君が作ったご飯をたくさんたくさん口に頬張っている。
ーーそうだよね……！私もちゃんと食べなきゃ！！
身体をこんなに朝から晩まで動かしたことが無かったから正直 腹は全く空いてなかった。それでも体力をつけるために、千寿郎君がせっかく作ってくれたのに としっかりと味わって食べ尽くした。
『うまい！！！！』
杏｢うまい！！！！｣
千｢あははは！！｣
コロコロと笑う千寿郎君を見たら、少し心が軽くなった……。
ーーー風呂に浸かり、身体中の汗を流してスッキリしても心のわだかまりは取れていない。
それは、訓練に躍起となり仕事を放棄していることが原因だと分かっていた。
ーーどうしよう。
でも、この調子じゃ桜が散るまで間に合わない、間に合いそうにもない。
ーー部屋に入って、ベットに座り思いっきり自分の太腿を叩いた。
コンコンｯ
『…………はい？』
千｢Aさん？起きてますか？｣
『千寿郎君？』
突然の訪問者に、急いで立ち上がり入るように声を掛けると千寿郎君がゆっくりと戸を開けて顔を覗かせた。
『……！』
千寿郎君のその手には救急箱が抱えられていた。
『…………！！』
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シレン(プロフ) - あ ま ね 。さん» あまねさんこんばんは！そう言って頂けて嬉しいです！その先もたくさん続きありますので楽しんで頂けたら嬉しいです！！また感想聞かせてください！ (2020年12月2日 22時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
あ ま ね 。(プロフ) - こんばんは！！めちゃくちゃ面白すぎます！更新楽しみにしてます (2020年12月2日 21時) (レス) id: 36c644cd03 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - もけけさん» もけけさんｺﾒﾝﾄありがとうございます！このサイトは投票は１回まで？みたいです！それでも、毎回押してくれてる事に感謝です！！ありがとうございます！！どうぞまた来てくださいね！！感謝感激ｽ！！ (2020年11月12日 17時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - Isolaさん» Isolaさんコメントありがとうございます！私も映画で煉獄さん沼にハマった1人です！永遠に抜け出したくないですよねw温かく嬉しい言葉もらえて幸せです！！また、ぜひ、ここに来て幸せな夢に共には浸りましょうw (2020年11月9日 16時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - 裕美さん» 裕美さんこんにちは！嬉しすぎるコメントありがとうございます!!ドストライクhitできて感無量です！！これからもここで溶けてください！！ (2020年11月9日 16時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はてな | 作者ホームページ：http://lyze.jp/hellomalco/
作成日時：2020年11月2日 0時
