すれ違う思い�� ページ42
杏寿郎side
ーー距離を置いた方がいいと思った。
話しかける度に、優しい笑顔で 声で 接し方で俺に向けてくれるその全てが嬉しかった…。
Aと出会い、共に暮らすようになって日数としては一月経つか経たないかの短期間の中でも、その存在は俺の中でかけがえのない大切なものとなり、一日一日が濃く感じるようになっていた。
ーーきっと、そう感じてしまうのは俺が鬼殺隊であり、炎柱という立場であることが関係している。
いつ手強い鬼と対峙し、その戦いで命を落とすやもしれん。
命を捨てる覚悟は当にしていたからこそ、幸せに感じるその一日が貴重に感じるのだ。
それ故にAから目を合わせて貰えなかったり、話しかける度に避けられることで俺の心は激しく揺さぶられていた。それに比例するように、Aを求める気持ちが強くなっていて自分でもこれはダメだと感じて今回の行動を選んだ訳だが……。
ーー別の地区での応援要請がタイミングよく入ったため参加することにした。
Aに謝るだけ謝り家を後にして、まずはその場所の近くにある藤の家に行き夜を待つ。
案内された部屋の真ん中に座り精神統一をしていると、隣の部屋からダンダンと大きな音を立ててこちらに近付いてくる足音がした。
｢あ？煉獄がなんでここにいんだよ！｣
杏｢む！宇髄ではないか！よく会うな！｣
ーーそんなに俺に会いたいか！と、胸を張って笑う宇髄。
杏｢うむ！偶然だろう！しかし、相変わらず元気そうで何よりだ！｣
宇｢てかなんでお前がこの地区にいんだよ。ここの管轄は胡蝶じゃねえか。｣
杏｢胡蝶は病人の管理で追われ、忙しいらしいのでな！だから代わりに俺が来た！｣
宇｢でも、ここでの任務となると一週間くらい帰れなくなるじゃねえか。｣
杏｢大丈夫だ！しばらく家を空けると伝えてきている！｣
宇｢愛しの女中はいいのかよ。｣
杏｢何か勘違いをしているようだな！Aとはそういった間柄ではない！｣
宇｢へぇ〜、Aちゃんって言うのかぁ〜｣
杏｢だからどうした！｣
宇｢なんか匂うぜ。｣
杏｢！！！｣
ーーなんだこの男は！俺は何一つとして気にかかることなど言った覚えは無いと言うのに！
集中の邪魔だ！用が済んだのであれば帰ればよかろう！
宇｢なーにそんなピリピリしてるんだ？珍しいから怪しんでんだよ。｣
杏｢何？！｣
ーー表情には全く出していないというのに、この男は俺の心の乱れに気付いていた。
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シレン(プロフ) - Lastさん» ご指摘ありがとうございます！いやいや、お恥ずかしい！！すぐ治します！！ (2020年11月1日 1時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - この作品いつも読んでます！！ただいま�，覇�輪刀が日輪等になってましたよ。これからも投稿頑張って下さい！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 7e2a5ee326 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございます！くっつくまでの過程が大好物です！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
よる - 焦ったい…大好物です！！！ (2020年10月31日 21時) (レス) id: 857d9d8983 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シレン | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16108143
作成日時：2020年10月26日 3時
