絆�� ページ35
夜になり、昼間のこともあって私はいつもより身体がぐったりとしていた。
ーーなんでこんなに疲れているんだろう。
あの子らを懲らしめることも出来たようだし、これでもう千寿郎君があの様に傷付き虐められることも無くなるだろう……
暗闇の中、今日の出来事を回想しているといつの間にか私は深い眠りへと入っていった。
〈やーい！気味の悪い髪の毛！！〉
《こ！こいつら！またいじめに来たんだな！》
まだ懲りてなかったのかと、その子供達の所へとずんずんと進んでいく。
子供達は、千寿郎君を囲んでこれみよがしに叩くや蹴るやと無抵抗なことをいい事にやりたい放題殴っていた。
ーーおい、やりすぎだ。これを見てはもう我慢出来ない。
バッと手を振りかざすと その子供達は煙のように姿を消した。
《あれ？》
確かに目の前にいたのにと、辺りを見回すが何処にも見当たらない。
《なんだったんだ？》
ーーシクシクシク……。
《！！！》
静かに涙を流す、千寿郎君の肩に手を当てて慰めていると千寿郎君は顔を上げた。
《……あれ？》
ーー千寿郎君じゃない。似ているけど別人だ。
でも、私はこの人を知っている。
煉獄さん……？
大きな涙をポロポロと流す その雫を指で掬いながら《もう、大丈夫》と、声をかける。
ーーすると、後ろの方から先程の子供らの声が聞こえた。
〈お前、よくそんな気味の悪いやつに触れるな〉
〈変わり者〉
〈泣き虫。母親がいない惨めなやつめ〉
子供姿の煉獄さんは再び泣き出し、私の怒りは頂点に達した。
《お前らいい加減にしろ！！！》
《変わり者はお前らの方だ！！！こんな綺麗な髪なんて他にない！！これ以上煉獄さんを侮辱するな！！！！》
クスクスクス
《何がおかしい！！！取り消せ！！！！》
クスクス…
《さっきの言葉を……》
『取り消せぇえええええええ！！！！！』
杏寿郎side
｢……む？｣
ーー何やら隣の部屋が騒がしい。
眠りについていたのだが、馬鹿でかい声に気付き目が覚めた。
今日は二日に渡っての日中の任務があったため夜中の巡回は免除する事になっていた。
ーーこんな夜中に誰かと話しているのか？と、寝衣を整えてAの部屋の様子を見に廊下へと出る。
｢失礼する。｣
……。
返事がない。
まさかとは思うが泥棒か何かが入っているやもしれん！と、Aの部屋の扉を開けた。
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シレン(プロフ) - Lastさん» ご指摘ありがとうございます！いやいや、お恥ずかしい！！すぐ治します！！ (2020年11月1日 1時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - この作品いつも読んでます！！ただいま�，覇�輪刀が日輪等になってましたよ。これからも投稿頑張って下さい！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 7e2a5ee326 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございます！くっつくまでの過程が大好物です！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
よる - 焦ったい…大好物です！！！ (2020年10月31日 21時) (レス) id: 857d9d8983 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シレン | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16108143
作成日時：2020年10月26日 3時
