成敗�� ページ33
それから三日程して、千寿郎君はまた町へと買い出しに出掛けた。
私は黙ってその後ろを悟られぬようにと着いて行った。
千寿郎君を観察すると、町の中では得に変わった様子もなく店のおばちゃんらと笑顔で会話していたりと得に何の問題も起きることはなかった。
ーーやはり、私の思い過ごしだったのだろうか？
用を済ませたようで、千寿郎君は風呂敷を背中に背負い自宅へと帰る様子であった。
ーーやばい！千寿郎君より早く帰らないとと、私も見つからないようにと千寿郎君の目を掻い潜って町から出る。
途中途中見失わないようにと、草むらの深いところに身を隠したりと端からみれば私が変質者とも思いかねないような行動をとっていた。
あと、1里もない距離で家についてしまう。
ーーふむ。何事も無かった。
と、草むらに隠れた際についた頭の葉を乗せたまま私も諦めて帰ろうとしたその時だった。
｢おい、また来たぞ！｣
｢気味悪ぃ髪のやつが来たぞ！｣
｢おい！石持ってるか！また投げよーぜ！！｣
ーー私はその言葉にハッとしてその方角を見た。
そこには、この前私達の横を通り過ぎた子供達が四人揃って千寿郎君に対して石を投げつけようとしている所だった。
千｢！！！！｣
千寿郎君はその子供達に気づいて、とっさに両手で背中に背負っている荷物を守るようにその場にかがみ込んだ。
｢やーーい！弱虫ー！｣
ひゃはははと、千寿郎君を小馬鹿にするようにして石を投げ付けるのを見て私は頭に血が昇った。
ガシッ！！！
私は隠れていた場所からその子供達の前に一瞬で憚り、石を投げつけようとしていた子供の腕を掴んだ。
｢な！なんだこいつ！｣
千｢！！！！！｣
『おい。今、この子に何をしようとした。』
｢なんだこのババァ！！｣
｢離せ！腐る！！！｣
｢おい！皆でこのババァもやっつけてやろうぜ！！｣
「頭に葉っぱ乗ってるから化け狸ババァだ！」
ーーーこいつらが千寿郎君を虐めていたんだな。
ピキピキとコメカミの血管が疼くのを感じる。子供に対してこんな怒りを感じるのは始めてだ。
最近の町の子供はこんなにタチが悪いのか。親の顔が見てみたい。
しかし、私はこの子達よりも大人だ。
暴力は良くない。しかしだな……。
頭をぶっ叩きたい欲を必死に抑え込んでいると、腕を掴んでいない他の子供が私に対して思いっきり拳大の石を投げつけて来た。
千｢Aさん！！！危ない！！！！｣
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シレン(プロフ) - Lastさん» ご指摘ありがとうございます！いやいや、お恥ずかしい！！すぐ治します！！ (2020年11月1日 1時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - この作品いつも読んでます！！ただいま�，覇�輪刀が日輪等になってましたよ。これからも投稿頑張って下さい！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 7e2a5ee326 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございます！くっつくまでの過程が大好物です！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
よる - 焦ったい…大好物です！！！ (2020年10月31日 21時) (レス) id: 857d9d8983 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シレン | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16108143
作成日時：2020年10月26日 3時
