心の声�� ページ27
煉獄side
ーー眠っている意識の中で何か暖かいものに見守られている……包まれているような感覚を覚えた。
この懐かしい記憶は、母上がいた頃に感じたものと似ていた。
杏｢母上……｣
寝言を言ったなと気付き、ゆっくりと目を開ける。部屋の中は暗く、今の時刻を確認した。
よもや、寝過ごした！と勢い良く上体をあげると、傍に何かしらの気配を感じた。そちらを向くと誰かが座っていて、思わずギョッとしたがその人物がAであると分かり安堵する。
杏｢A？｣
ーーなぜここにいる？
『スー……スー……』
杏｢む。寝ているのか……｣
家の中とはいえ、冬の夜に着物一枚で寝ると風邪をひいてしまうとAに触れるとその手は冷たく この子は一体いつからここにいるのだとまたもや驚く。しかも器用な事に座ったまま寝ている。
何だか可哀想になり 起こさぬようにと、ゆっくりとAを抱えて先程まで寝ていた まだ温もりのある自分の布団へとAを寝かせて部屋を出た。
杏｢うむ！飯を食っていては間に合わないな！｣
足早に隊服へと着替えて家を出た。
Aside
暖かい。
いいにおいがする。
落ち着く……。
いつまでもここにこうしていたい。
『あれ……？』
まだボーッとする頭で昨日とは違う布団の感触と薄暗い天井に違和感を覚える。
『え？』
ガバッと起き上がり辺りを確認すると ここは煉獄さんの部屋であることが判明した。
ーー今何時？！
時計は朝方の5時を指していた。
『え？！え？！煉獄さん？！』
ーーーいない。
なんで私煉獄さんの布団で寝てるの？！
まだ寝惚けた頭ではどうにもこうにも解決できず、うわぁぁあと頭を抱える。
そうだ！ご飯の準備が出来たから煉獄さんを呼びに来て寝顔を見ていたんだ！…そしてそのまま眠りこけてしまうとは…。
ーー自分の間抜けさに落胆した。
杏｢む！起きたか！｣
サーっと戸が開き、部屋の主が帰ってきた。
『煉獄さん！！！』
杏｢今、帰ったぞ！｣
『ごめんなさい！！』
杏｢何がだ！｣
『なんで私ここに寝ているのかわからなくて！』
杏｢目を覚ましたらAが座ったまま寝ていたからな！身体が冷えきっていたからそこに寝かせた！｣
『うー……そうだったんですね、ごめんなさい』
杏｢謝ることはない！さて！腹が減った！｣
『今すぐ！！！』と、私は煉獄さんの部屋から走って出ていった。
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シレン(プロフ) - Lastさん» ご指摘ありがとうございます！いやいや、お恥ずかしい！！すぐ治します！！ (2020年11月1日 1時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - この作品いつも読んでます！！ただいま�，覇�輪刀が日輪等になってましたよ。これからも投稿頑張って下さい！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 7e2a5ee326 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございます！くっつくまでの過程が大好物です！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
よる - 焦ったい…大好物です！！！ (2020年10月31日 21時) (レス) id: 857d9d8983 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シレン | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16108143
作成日時：2020年10月26日 3時
