ただいま�� ページ46
この靴は煉獄さんのものだ！！
帰ってきてる？！帰ってきてたんだ！！！
ーー心臓の鼓動が一気に加速するのを覚えながら、私は全速力で煉獄さんの部屋へと向かった。
『はぁ……はぁ……』
たいした距離でもないのに息がきれる。朝だと言うのに千寿郎君やお父様に気遣いもできないほどにバタバタと音を立てて走ってしまった。
ーー息を整え、煉獄さんの部屋の戸に手を掛けて ゆっくりと開けると布団に仰向けの状態でスヤスヤと寝ている煉獄さんがいた。
ーー無事に帰ってきてくれた……。見たところ怪我もしていない……。よかった……本当によかった……。
と、涙がホロホロと頬を伝う。
一歩、二歩と足を進めて もっと近くで煉獄さんの顔を確認したい。
ーー余程疲れたのであろう、煉獄さんは私の気配には全く気付く様子はなく深い眠りについている。
布団も全く乱れてなくて、寝返りをちゃんとうっているのかが心配になる。
前に、夜中に煉獄さんの寝ている顔を拝んだ事はあるが こうして明るいところで見る寝顔は初めてだ。
ーー綺麗な顔だなぁ……。そして、かっこいいなぁ……。
私は足が痺れるのを忘れるくらいの間、そこに正座をしてその寝顔を見つめ続けた。
ーーねぇ、……煉獄さん。
煉獄さんは、鬼殺隊で……その中でも頂点の強さを持つ"柱"なんだよね……。
その強さで、私を助けてくれて……そして、昨日も今日も、これからも、たくさんの人達を救うんだよね……。
ずっと、煉獄さんと一緒にいたい。
いなくなることなんて、考えたくない。
絶対に失いたくない。
ーーこうして帰りを待つだけなんて、嫌だ。
私も、煉獄さんみたいになれるかな？
今からでも努力すれば、間に合う？
あなたの力になれる？
あなたの命を守れる……？
ーー絶対に失いたくない。
たてかけてある煉獄さんの日輪刀を見つめて、私の決心は固まった。
まずは、筋力をつけること！
刀に慣れること！！！
ーーそして、女中の仕事もこなす事！！
手を抜くことは、私自信が許さない！！！
熱く燃える決意を胸に一気に立ち上がり気合いを入れ……ようとしたが、正座の限界を超えていたようで足の感覚がないことに立ってから気付く。
『う……！！！わ……！！！』
足に力が入らない！！！やばい！！！転ぶ！！！
と、受け身すらとれない勢いで寝ている煉獄さんへと思いっきり倒れ込んでしまった。
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シレン(プロフ) - Lastさん» ご指摘ありがとうございます！いやいや、お恥ずかしい！！すぐ治します！！ (2020年11月1日 1時) (
レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
Last(プロフ) - この作品いつも読んでます！！ただいま�，覇�輪刀が日輪等になってましたよ。これからも投稿頑張って下さい！！ (2020年10月31日 23時) (レス) id: 7e2a5ee326 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございます！くっつくまでの過程が大好物です！！ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
よる - 焦ったい…大好物です！！！ (2020年10月31日 21時) (レス) id: 857d9d8983 (このIDを非表示/違反報告)
シレン(プロフ) - ましゅさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張ります！ (2020年10月30日 14時) (レス) id: 5c1c19fa9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シレン | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16108143
作成日時：2020年10月26日 3時
