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晶哉くんと並んで歩く自宅までの帰り道。
歩いている時に少し手がぶつかった。
先程まで普通に話せていたのに、急に意識してしまってやり取りもぎこちなくなる。
手、繋ぎたいな。
とはいえ自分から手を繋ぐ勇気は出なくて、偶然を装って晶哉くんの手を小突いてみる。
「…Aちゃん、手繋いで良い？」
『…うん』
ちょっとだけできたアピールはしっかりと伝わったようで思わずニヤけてしまう。
「寒いなぁ」
『うん、指先冷たいもん』
そう言いながら繋がれた手をギュッと握る。
「…あ、そうや」
と呟くと晶哉くんは突然走り始めた。
『え！？』
少し走って着いたのは帰り道の途中にある公園。
『…何かあった？』
息を切らしながら問いかけてみる。
「ううん、Aちゃん寒そうやったから走ったら暖まるかなぁって」
突然のことに驚いてしまったが、そう満面の笑顔で言われると釣られて笑ってしまう。
『ありがとう、なんかポカポカして来た気がする』
体育会系文化部とも言われる吹奏楽部だけあって、晶哉くんは息を切らしている様子はない。
「心臓動くの速い？」
『めっちゃ速い』
「俺と一緒やね」
『え？晶哉くん全然やん』
「ドキドキはしてる、Aちゃんと手ぶつかってから」
『なっ…』
赤くなる私を見てしてやったりと笑う彼に軽くパンチをして手を繋ぎ直す。
「あ、そうや。こないだ借りた本返さな。」
『どうやった？』
「面白かった！主人公の子どもの頃とか、ちょっと可哀想やったけど。」
『途中から主人公の仲間になる2人組、この本の中で1番好きなキャラ』
「わかる、ええよなぁ」
そんな話をしながら自宅へ帰る。
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この本の内容、ライオ○キングをイメージしてます。
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透(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！これからもゆっくりまったりと、にはなりますが楽しんでいただけますように💫 (2023年2月13日 14時) (
レス) id: 8f642d296a (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 全部読ませていただいてます！話の作りが最高で更新楽しみにしています☺︎ (2023年2月12日 0時) (レス) id: 4b4581572e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2023年1月30日 15時
