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ゆっくり滑り降りたつもりだが、大晴のスノボ教室はまだ繰り広げられていた。
「相変わらず距離近いな…。一回声かけとく？」
『ううん、良いよ。もう一回行こ。』
「Aさーん、栄子さーん」
振り返ると1回生の晶哉くん。
『どうしたん？』
「小島くん知りません？」
「上にいたけど。もう降りてくるんちゃう？」
「遅いんすよ、結構待ってんねんけどなぁ」
『うちら今からもう一回上がるし見てこよか？』
「あ、僕も行きます。待ってても滑る時間なくなりそう。」
一緒にリフトに乗り込む。
『晶哉くんもスノボ組やねんな』
「はい、小島くんに誘われて。Aさんがスキーなん意外でした。」
『そう？スノボやったことないけど』
「大晴くんがスノボやから一緒かと思って」
『…あー』
「…こじけんも晶哉くんも上手いことスイッチ踏んでくなぁ」
「え、僕何か言いました？」
「下で大晴くんのスノボ教室してたやろ」
「あぁ、やってましたね」
「あの中に例の子おんねん」
「…あの大晴くん狙ってる？」
私に気を遣ったのか、晶哉くんは小声になった。
『…やっぱ晶哉くんでも気付いてるよなぁ』
「どういう意味ですか？」
『サークルぐらいでしかあの子に会わんやろ？それでもわかるレベルやねんなぁって』
「めっちゃわかりやすいですからね」
だよなぁ、とため息が止まらない。
「え、大晴くん気付いてないんですか？」
『気付いててあれは余計嫌』
「あ、そっか」
リフトに乗っている間、ずっと私の愚痴に付き合わせてしまった。
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透(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！これからもゆっくりまったりと、にはなりますが楽しんでいただけますように💫 (2023年2月13日 14時) (
レス) id: 8f642d296a (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 全部読ませていただいてます！話の作りが最高で更新楽しみにしています☺︎ (2023年2月12日 0時) (レス) id: 4b4581572e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2023年1月30日 15時
