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『はい、たまご粥』
「…ありがと」
さっきからあまり話してくれないけど、作ったお粥は食べてくれる。
「…食べ終わったら帰る？」
何だかさっさと帰れと言われているようでちょっとだけ傷付く。
『…えっと…もう帰るよ』
「あ、そういう意味じゃなくて…どうせならもうちょっとおって欲しくて…」
予想していなかった返事に思わず頬が緩む。
「…一人で寝てたら余計しんどい気すんねん」
『じゃあ晶哉くんが寝るまで』
「ありがとう」
食べ終わった彼が潜り込んだベッドの横で、じーっと顔を見つめる。
「…あんま見やんとって」
『晶哉くんが頼ってくれるの珍しいから嬉しくて』
「Aちゃんの前では格好良くいたかったのに」
『いつでも格好いいよ』
「…王子様みたい？」
『うん』
「Aちゃんの前では王子様でいたいわ」
晶哉くんの顔が少しずつ近付き、そっと私に口づける。
「…うつるかな」
『うつっても良いよ』
「次は俺が看病してあげる」
そう言うと私をベッドに引きずり込んで、ぎゅっと抱きしめたまま眠りについた。
▽△▽△▽△▽△▽△
後半は王子様というワードだけを広げました。
王子様みたいな格好で待ってるところはコミカルに進めれば出せたかなと反省。
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透(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！これからもゆっくりまったりと、にはなりますが楽しんでいただけますように💫 (2023年2月13日 14時) (
レス) id: 8f642d296a (このIDを非表示/違反報告)
みりん - 全部読ませていただいてます！話の作りが最高で更新楽しみにしています☺︎ (2023年2月12日 0時) (レス) id: 4b4581572e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透 | 作成日時：2023年1月30日 15時
