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「A、大丈夫？」
『え？』
「何となく大丈夫かなぁと思って」
『全然やで』
「ほんま？途中からちょっと元気なくなったなぁって思ったけど」
『うーん、正直ちょっとモヤモヤはしたけど傷ついたっていうのとは違うと思う』
「…まぁ大丈夫ならええけど。これからは俺には何でも言うてええよ。吐き出したいこと全部聞くし。」
『…ありがと』
「俺がしたいことやから」
『…小島ってほんま優しいよな』
「Aは俺の特別な人ですからね」
『なんか…昨日までと違う人みたい』
「そんな違う？まぁ今までは意識してたかもな。なんやかんや3人でいるの楽しいし、これが崩れないようにーって。」
『そうなんや…』
「うん。今はこういうことしてA嫌がってないかなってちょっと思ってる。」
『何で嫌がるん？』
「…大晴のことで落ち込んでるところに漬け込んだみたいやん」
余程この流れが不本意だったのか、こちらに背を向けてしまう小島。
「ほんまはもっと正々堂々やりたかったけどAの気持ちわかってたから無理やなって。結果こんな形になったし。」
『…そんなん、純粋に嬉しかったしありがとうって思ってる。』
「…なら良いけど」
『それにさぁ…』
小島の正面に回り込み、しっかりと目を合わせる。
『こういうタイミングやったから小島の新しい魅力に気付いたし、優しさに救われたもん。だからちゃんと自信持ってよ。』
笑ってみせると小島も「…せやな」と笑顔を見せた。
「今の可愛いA見れたしな！」
『…そういうのはあんまり…恥ずかしくなるからさぁ…』
「そういうとこも可愛い」
『…うるさい！』
私の気持ちは既に動き始めているんだと思う。
「A、俺のこと好きになったら教えてな。付き合えたらスカイビル登りたいねん。」
『…ソーダフロート奢りな』
「何杯でも奢ったるわ」
その気持ちを素直に彼に言える日もきっと近い。
▽△▽△▽△▽△▽△
短編…？
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作者名：透 | 作成日時：2022年12月9日 6時
