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次の日、教室に着くなり小島がやって来た。
「おはよ」
昨日のこともあり、少し緊張してしまう。
『おはよ』
「カップケーキ美味しかった？」
ニコニコと聞く彼の心の中がわからない。
『うん、美味しかったけど…なんかその笑顔が怖い』
「真顔で聞くようなことちゃうやん」
『まぁそうやけど』
「何でわざわざ聞いたかって？」
「おはよー、こじけん珍しく早いやん」
「『おはよう』」と揃って大晴に挨拶を返す。
「で、さっきの続きな。わざわざ聞いたのは意識させる為です。」
『…は？』
「…え、何の話？」
「大晴は大人しくホワイトデーのお返しの意味でも調べとけ」
「えー、何なん」と言いながらもスマホで検索をする。
「…え、まじ？」
「気付いたか」
「ごめん、A…。俺知らんくて…。」
『いや、知らなさそうやなって思ってたから別に良いよ』
「そして俺は何を買ってたでしょう」
「えっと…確か香水やったから…独占したい…？」
「そういうこと」
「え！こじけんとAって付き合ってたん？」
『いやいやいや…』
「めっちゃ否定するやん」
『だって事実じゃないもん』
「今は俺の片思いです、今はね」
「へー、こじけん良いやん。優しいしおもろいし。あ、でも俺のことも仲間外れにしやんといてな！」
「付き合ったらとりあえず俺の許可無くAと話すの禁止にするわ」
「無理無理。隣の席やで？すぐ喋っちゃう。」
「じゃあ物理的に距離取ろ。A、ジュース買いに行くのついて来てくれへん？」
『あ、うん』
「大晴は来んなよ」
「えー」
「彼女もう来るやん、大人しく待っとけ」
大晴のことも少しは気になったが、「行こー」と歩き出す小島の後を追いかけた。
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作者名：透 | 作成日時：2022年12月9日 6時
