こんにちは、恋歌。 Ⅱ (ページ7)

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「…大晴？」

『え？』

「スカーフ？」

『…何で知ってるん？』

「一緒に買いに行った。俺は意味調べたからそれとなく止めたんやけど、似合いそうって買っちゃって。」

『…そっか、ありがと』

妙に勘が鋭いところも変なところで優しいのも小島らしい。

『で、どうしたん？』

「んー、そのことで心配やったっていうのもあるんやけど…」

『意外と大丈夫やけどね』

「あと俺からのホワイトデー」

そう言うと2つの包みを私にくれた。

『え、2つ？』

「うん。こっちが駅前のケーキ屋さんで買ったカップケーキ、こっちはその…大晴と一緒に買いに行った時にAに合いそうやなって選んだ香水。」

『…カップケーキと香水？』

「俺はちゃんと意味わかって贈ってるからな」

カップケーキは《あなたは特別な人》、香水は《独占したい》。

「あと俺、今年はチョコ1つやったから大晴に負けてるってことも伝えとく。」

『え…それって』

「今はまだ大晴のこと好きやろ？ちょっとずつ意識してくれへんかなぁって。とりあえずは今のままで良いけど。」

「じゃあまた学校でな」と手を振り帰って行く。

今まで全くそんな素振りもなかったのに…

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