こんにちは、恋歌。 (ページ48)

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「折角やし予定変更してさ、ちょっと遠いけど京都行かん？」

『京都？』

「うん、冬の京都オススメって友達に言われてん」

『良いね、行こっか』

「ちょっと歩くと思うけど靴とか大丈夫？」

『うん、元々歩きやすい靴やから』

そう伝えると「じゃあ行こ」と私の手を取り歩き始めた。

電車内は席が埋まる程度に人が乗っていたので壁沿いに横並びで立つ。

晶哉くんの話は面白くて、時間もあっという間に過ぎてしまう。

京都へ近付くにつれて少し混雑してくると、ふと晶哉くんが私の前に移動する。

『どうしたん？』

「混んできて危ないから」

周囲の人混みから私を守るように立ってくれていることに気付き嬉しくなってしまう。

思ったよりも距離が近くて顔を見るのも恥ずかしい。

『ありがとう』

チラっと彼を見上げると優しく微笑んでくれた。

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