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慌てて上着を取り外へ向かう。
『晶哉くん！』
「あ、おはよー」
『約束の時間まだやんな？』
「うん、あと1時間ぐらい？楽しみで早く起きちゃったし会いたくて来てみた。」
ニコニコと笑う彼の鼻は寒さからか、少し赤くなっている。
『メッセージくれたら早く出てきたのに…』
「Aちゃんがまだ準備してたらって急かすの嫌やってん。でももう準備できてたんやね、良かった！」
『私も早く起きちゃったけど、晶哉くん起きてなかったらあかんなぁって連絡できんくて』
「俺ら似た者同士やね。じゃあこれからは気にせんと連絡しよな。」
『うん』
ふわっと笑う彼。
「予定よりAちゃんと過ごせる時間長くなって嬉しいな。」
そんな風に思ってくれて、口にしてくれる彼にはずっとドキドキさせられる。
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作者名：透 | 作成日時：2022年12月5日 4時
