白いイルカと置き手紙 //Side RyuJi ページ16
それからひとしきり泣いて
それから「あースッキリしたー!」って笑って
臣と2人『待たせてすみません!』って言いながら先に始まってた打ち上げに顔出して
スタジオに戻ったのは明け方。
早めの太陽が東の空に差し掛かった頃だった
「咲良〜♡グッモーニンっっ♡」
そう言いながらエリーが咲良ちゃんの部屋をノックしてる
いつも早起きしてコンシュルジュと朝飯を準備してくれる咲良ちゃんはそろそろ起きる時間。。。
「おーい!朝ですよぉ〜」
まだ酔いが醒め切ってないのかガンちゃんが笑いながら部屋を開けて
……それから青褪めた。。。
「…居ない……」
ボソリと呟いた後
一気に酔いが醒めたのかコンシュルジュの元に駆け出す背中
「居ないってどーゆう事よ?」
ガンちゃんの言ったことが信じられないように直人さんが大きく部屋の扉を開けるけど
そこに拡がるのは
荷物すら無くなった綺麗に片付けられた部屋……
「……あいつっ‼」
何か心当たりでもあるのか臣が俺に向いて
「多分部屋っ!…隆二の部屋何かない?」
慌てて問い掛けるから
何か俺も焦って部屋へ駆け出す
いつもどおりの俺の部屋…。。。
何か1つ違いがあるとするなら…
「…これ…っ」 臣がテーブルから摘み上げる白いイルカ
ッッ//
白いイルカを手に摘んだまま
もどかしそうに臣が舌打ちする
それとほぼ同時に
「…咲良ちゃんからコレ隆二さんに……って」
ガンちゃんがコンシュルジュの元から何かを手に焦ったように戻ってくる
それは薄いブルーの封筒で
見慣れない字で『隆二さんへ』って文字が刻まれている手紙……?
「……読んでやって…多分それあいつの精一杯だから……」
封筒を手にする俺に臣は苦しいような顔を一瞬残してから部屋に戻って行く
……!?
封筒を開くとヒラヒラと舞い落ちてきたモノ
それはあの日…
遊園地Missionの日のメリーゴーランドの写真…
だから俺は少しだけ苦笑してから便箋の文字へ目を走らせていく
『隆二さんへ
毎日本当に幸せでした(●´ω`●)
私は何もお礼が出来ないから白イルカを置いて行きます
このイルカは幸せを呼んでくれるそうです!
だから幸せに笑っていてください(●´ω`●)✧* 咲良』
手紙はそれだけしか書いてなくて
"愛に怯えている"
そんな俺はその手紙の意図するものを
何1つ汲み取ってやれはしなかったんだ……
夢の終わりが残してくれた→←1つの歴史 // Side RyuJi
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みぃー姉(プロフ) - 初コメします。読んでいてぐっとくるとこがあり夢中になって読みました。続きは楽しみですが、ご無理のないようゆっくりと梨香さんのペースで大丈夫ですから。他の作品も読みながらまたこの作品に遊びに来ますね! (2019年10月22日 1時) (レス) id: 6118210b1a (このIDを非表示/違反報告)
Mi(プロフ) - こちらこそありがとう!無理しないでくださいくださいね (2019年7月1日 23時) (レス) id: 9c5d169021 (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - トミトミさん» はじめまして!コメントありがとうございます!お言葉の通り無理はしないで少しずつ更新予定です。本当に暖かい気持ちをありがとうございます!これからもどうかよろしくお願いします! (2019年7月1日 21時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - Miさん» ありがとうございます!storyが好き…そんな暖かいお言葉にとても励まされます…。今日からまた少しずつですが更新予定です!これからもどうかよろしくお願い致します!! (2019年7月1日 21時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - kotaさん» 暖かいコメントありがとうございます…待っていてくれる人がいる…とても幸せな事です。ホントにありがとうございます!今日からまた少しずつ回復予定です!これからもどうかよろしくお願い致します!! (2019年7月1日 21時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨香 | 作成日時:2019年6月1日 18時