LAST / Love Song...

祈り~カウントダウン~ ページ27

「じゃあ。行ってくるね！」

ひらひらと手を振りながらガンちゃんが笑う





その隣

「…こんな夜にひとりきりにしてごめんね…」

申し訳無さそうな顔を見せてくれるのはNAOTOさん｡｡




今日は大晦日｡｡｡







JSBの皆さんにとっては朝からバタバタ忙しい1日…｡｡｡




だから私は邪魔になってしまわないように



「全っ然大丈夫です‼……それよりみなさん頑張ってきてくださいっっ！私1日TVに齧りついて応援していますからっっ‼✧*絶対白組の勝利ですよっっ‼✧*」


ってガッツポーズを作りながら笑ってみせる





そんな私にELLYさんが


「…でも何かあったら絶対に電話してね？…すぐには出られないと思うけど……ちゃんと掛け直すしマネージャーにも携帯持たせとくから……」


ちょこっとだけ心配そうに笑ってくれる





だから私は改めて今の状況の贅沢さを感じてしまう



だって


7人と居られるだけで奇跡みたいな出来事なのに


1人1人が私なんかの事を心配してくれたり


気遣ってくれたり……





……贅沢過ぎなんだよ…本当………(╥ω╥`)






だから



「ありがとうございますっ‼でも私は本当に大丈夫なので今日は私のことなんか気にしないで頑張ってください‼」



伝える言葉は

心の奥底から出てくるホントの言葉｡｡｡






足枷になんか絶対になりたくない！


傍に居させてもらえてるだけでも十分、お邪魔なのに

お仕事の足枷になんかには絶対なりたくないっっ‼






だって私はこの人達の大ファン‼なんだからっっ






そんな私に少し安心してくれたのか


「じゃあ改めて…行ってきます…」

直己さんの合図を皮切りに皆さんがお仕事に向かって出て行く




私はそっと
"行ってらっしゃい" って少し照れながら伝える…









「バイバーイっっ‼」


玄関(?)でお見送りをして上がる上階の部屋



窓の外から見え聴こえする岩ちゃんが大きく手を振ってくれるのに私は小さく手を振り返しながら



皆さんを乗せたバンが見えなくなるまで見送った








誰も居なくなったスタジオ


寂しさと共に強く心に感じた気持ち




それは




……皆さんが無事に1日を終えられますように……








そしてそんな想いを抱えながら





昼が過ぎ
夜も更けて

新年を告げる鐘の音が遠く聴こえ始めた頃｡｡｡




私は大袈裟だけど



"産まれた事"と

"生きてる事"に感謝しながら




"もっと生きたい" って




……強く強く祈ったんだ……

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