BLACK OUT _偽恋_

TAKANORI ページ42

ﾁｬｶﾁｬｶ、ｼｭｰﾝ

そんな音で亜嵐がスクラッチしてた盤が止まる

俺ら3人
みんなお互い認識は "なんでもない人達",,,

亜嵐なんて

『11番だし別に良いんじゃない？』

あの警告を軽く無視して隆二先輩んとこに居る状況だし,,


『あーあ、今頃直人さん何やってんだろ,,,相手､隼だし,不安でしかないわ』

ぐーんって手を伸ばして

またｶｼｬｶｼｬやり始めたけど

顔には

"超不満です" ってシール張り付いてるからね？( ノД`)


俺だってまたしても あぁ,,,って心境だ,,,


第１デートでは壱馬と慌ただしいデート(？)だったし

第２デートでは余り物同士の俺と隆二センパイ

そこに亜嵐まで入ってきて
ワケわかんないグループ出来ちゃってるし,,,


涼太は

多分、"本命"の玲於に掛かってったし,,,


泣く要素しかないじゃん,,,っ( ノД`)


『ねぇ、２人はこの人、って決まってんの？』


ﾁｬｶﾁｬｶやりながら亜嵐が聴いてくるのに

"ここだけの話しな,,,"

隆二センパイはそんな前置きを於いて

『俺は哲也って決めてる,,,多分あちこちにライバル居て難しかったりするんだろうけど,,,』

そう "白状" するから

当然

『へぇ、哲也センパイ優しいし穏やかだし大人だしね,,,隆二さんに合ってるわ,,,で？ガンちゃんは？』


ほら亜嵐が俺に問いかけるじゃん…( ノД`)


もう,,,( ノД`)


隆二先輩が答えてんのに俺が答えない訳にいかなくない,,,？( ノД`)


だから

「,,,涼太とか？」

敢えて疑問みたいに応えてみる,,,


けど

『意外〜♪俺、ガンちゃんって意外と直人さん狙いなのかと思ってた,,,なんか安心した〜』

なんて、

疑問にした意味は簡単に取っ払われた( ノД`)



『じゃあ、とりあえずこの３人の被りはないって事だよね,,,』


隆二先輩が少し安心したみたいに笑う


『あ、じゃあさ同盟組まない？,,,こん中で誰かがJOKERでも誰かがAngelだとしたら救う同盟,,,♪』

ﾁｬｶﾁｬｶやりながら亜嵐が提案する


『それってダメだった気がするんだけど,,,』

隆二先輩も困ったみたいに笑ってるのに

『バレなきゃいーんだって,,,』だって( ノД`)


亜嵐？,,,俺には

こんないけないことばっかやってるお前がいちばんJOKERにしか見えないんだけど…(笑


とにかく俺ら３人のデートはこんなカタチ,,,

"選ばれなかった者"が集まって

亜嵐がﾁｬｶﾁｬｶやりながらそれぞれ好きなモノ飲んで食べて

これってもしかして

別名 『ただの飲み会』じゃない,,よね?

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